マブラヴ
1212話
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な作戦に参加するんだ。女として心細く思って、恋人に頼るのは悪い事ではないだろう? 私だってか弱い女なのだから』
か弱い、ねぇ。シャドウミラーの中でもPTとかの操縦技術では上位に位置し、生身での戦闘技術に関してもネギま世界出身者といい勝負をする。戦術や戦略に関しても十分な能力を持つ、実働班を率いる女傑。
……どう考えてもか弱いという言葉は思い浮かばないんだけどな。
勿論、だからと言ってコーネリアの魅力が損なわれる訳ではない。
寧ろ、その辺が強い女としてコーネリアの魅力になっているのだから。
『……アクセル、何か妙な事を考えなかったか?』
「いやいや、何も考えてないから安心しろ。コーネリアが俺を頼ってくれて嬉しいくらいだし」
『ほう? 嬉しい事を言ってくれる。だが、理解しているか? アクセル、お前は何か図星を突かれた場合、会話を合わせるような言葉を発すると』
その言葉に一瞬息を呑み、何とか誤魔化そうと口を開き掛けた時……
『では、これより火星の息吹作戦を開始します。まずはシステムXNにより宇宙空間へと出るので、皆慌てないように行動して下さい』
マリューの通信が周囲へと響き渡る。
この通信は、ニヴルヘイムの中だけではなく、シロガネ、アヴァロン級、アークエンジェル、マクロス・クォーターといった場所にも流れているのだろう。
映像モニタをニヴルヘイムの外へと繋げる。
そこでは、光の繭のような転移フィールドがニヴルヘイムを中心として生み出されていた。
当然その転移フィールドは他の艦やシャドウ、メギロートといった機体をも包み込んでいる。
そうして、次の瞬間には転移が完了し、外の景色は地球上のものから宇宙空間へと姿を変えていた。
それも地球のすぐ外ではなく、地球からかなりの距離がある場所にだ。
これに関しては、当初の予定通りでもある。
何故なら、火星へと向かう為に使うフォールドは惑星付近で使えない。正確には使った場合にはどこかとんでもない場所にフォールドしてしまうという欠陥がある為だ。
まぁ、この辺に関してはフォールドの都合上どうしようもないんだろうが。
宇宙空間に出た次の瞬間にはフォールドシステムが使用され……数秒後にはニヴルヘイムの外には赤茶けた惑星の姿が映し出されていた。
正直、無事火星に到着した事よりもコーネリアの追求を誤魔化せた事の方が俺としては助かったんだが。
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