暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1212話
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 オーストラリアにある、シャドウミラーの基地。
 現在その近くにある荒野には、大勢の人々が集まっていた。
 そこに集まっているのは、オーストラリアの政府首脳を始めとしてマブラヴ世界の国々のトップ近くにいる者達。
 その中でもオーストラリアに続いてお偉いさんが集まっているのは、日本だろう。
 まぁ、それも当然か。斑鳩家当主に崇宰家次期当主候補、そしてオルタネイティヴ4における夕呼の直属の部隊でもあるA-01部隊がこの荒れ地に浮かんでいるニヴルヘイムに乗っているのだから。
 他の国からも自分達の国からも火星に兵力を派遣したいという要望はあったが、結局エザリアの壁を突破出来ずに参加は日本だけだ。
 ……もっとも、こういう政治的に重要な事を俺が独断で決めたという事で、苦情を言われたが。
 一応俺、シャドウミラーの代表なんだけどな。
 まぁ、実際にシャドウミラーを動かしているのは俺じゃないからしょうがないけど。
 ともあれ、前線に出ているパイロットならまだしも政府首脳のようなお偉いさん達の場合は直接ニヴルヘイムを見るのは初めてという者も多い。
 だからこそ、こうしてニヴルヘイムを間近で見ると度肝を抜かれている訳だ。
 そんな光景を、俺はニヴルヘイムの司令室で眺めている。
 既に今回の火星の息吹作戦に参加する戦力は、全てがこのニヴルヘイムに乗り込み、あるいは周辺に待機している。
 ただし、無人機の中でニヴルヘイムに乗っているのはイルメヤだけだ。
 シャドウとメギロートは、ニヴルヘイムの外に待機していた。
 ……まぁ、イルメヤは地上と水中の専用機だし。
 それに比べると、メギロートとシャドウは両方とも宇宙空間でも普通に行動出来るので、こういう配置になっている。
 ああ、勿論シャドウミラーの母艦でもあるシロガネやオーブから派遣されたアークエンジェル、ギアス世界のアヴァロン級、マクロス世界のマクロス・クォーターといった者達もニヴルヘイムの外だ。
 SEED世界からの連合軍のウィンダムと、ザフトのザクウォーリアはアークエンジェルに待機している。
 ちなみに黒の騎士団は結局交渉が纏まらず、不参加となってしまったのは喜んでいいのか、残念がるべきか。

「にしても、俺達が出撃するのはともかくとして、何だってこんなに大袈裟にするのかね。地球にあるハイヴを攻略するのならともかく、今回は火星だろ?」

 ムウが呆れとも面倒臭いともつかない表情で呟く。

「それは、やっぱりマブラヴ世界の戦力がニヴルヘイムに乗っているからだろう?」

 ギルフォードの言葉に肩を竦めるムウ。
 ちなみに、崇継や恭子と、その護衛としてついてきた斯衛3人ずつ、それとA-01部隊は当然この司令室には存在しない。
 今頃、用意された部屋で寛いでいる事だろう。

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