第6話 新たなる警鐘
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確か、生姜で整えられた豚肉×ケーキのコラボレーションだよ?」
「うげ!?それって食えんのか?」
「ガクトが知らないだけで、こういうのも最近じゃ出始めてるよ?それでもって言うなら僕が持ち帰って食べるけど?興味あるし」
ガクトの拒んだ様子にかこつけて、モロは自分の方で確保しようと動く。
しかし、人様が好意で作ってくれたものを拒まないことを基本としているガクトとしては、それも出来る筈も無かった。
「いや、いい。俺様も男だ。覚悟を決めるぜ!あむっ!・・・・・・・・・・・・って、超うめぇえええ!!」
「ホントに!?あたしにも食べさせなさいよ!」
「お前は自分のがあるだろうが!これは全部俺様が食う!」
ぎゃあぎゃあと騒ぎ始める馬鹿2人。
そんな2人に構わず食べ進めていた百代が、蓋の裏についていた手紙に気付く。
「ん?何だ、これは?」
「あー、それは確か、士郎が百代に向けてのあるメッセージが書いてあるって」
百代が手紙に気付いた処で、クッキーが説明する。
百代としては直感的に嫌な気がするのだが、今こうして好物を食べているので、読まないわけにはいかないだろうな〜と考えながら手紙を開いて読む。
『川神へ 俺は一昨日のお前の態度で決めた事がある。お前の我儘っぷりをこれ以上許容する事はマイナスと捉え得た。そこで来週の月曜から早朝に来い。毎日俺1人で熟しているが、川神には玄関口及び庭の掃き掃除をしろ。それで毎日ちょっとずつ、俺が肩代わりして来た借金を減らしてやる。あー、いい訳なら悪いがさせないぞ?鉄心さんにもすでに許可は取ってあるから、お前自身の朝の鍛錬もうちの庭でやればいい。もし来ないのであれば今日明日と言う気は無いが、1週間後までに借金を全額返してもらう。そして最後に、戦いはしない。一切にだ』
これを読み終えた百代は、プルプルを震えだした。
「義姉さん?」
「お姉様、如何かしたんですか?」
周りが百代を心配する中、当人は気にせずに咆哮する。
「えぇええみぃやぁああああああぁああああああ〜〜〜〜!!」
今では武神と呼ばれる彼女が、負け犬の様に明後日に向かって負け犬の遠吠えをする。
しかし、主観的な不条理にあっても、今の武神には為す術がなかった。
−Interlude−
武神・川神百代が吠えた相手は今、自宅の厨房で次々と夕食の調理を終えている所だった。
「準、これも出来たから運んでくれ」
「うっす」
「シロ兄ぃ、ボクは〜〜?」
「なら、取皿とコップを運んでくれ」
「わっほほ〜い!」
士郎の指示により、準と小雪が夕食の準備を手伝う。
何故2人が夕食時に居るかと言うと、昔に士郎と藤村組に助け
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