第6話 新たなる警鐘
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答えでは説明できないな」
士郎は、手掛かりが少ない故に思案する。
「兎に角、今夜から暫くの間は魔術師としての夜の警備に出た方がよさそうだな」
そう判断をした士郎は、さっさとその場を離れた。
今夜から日曜の夜まで、毎週の通りの客が来るからその用意のために買い出しに行くのだった。
−Interlude−
日が暮れた夜の事、ある廃ビルにて毎週の通りに金曜集会が行われていた。
バイトを終えたキャップも合流してから晩ご飯を食べつつ、百代が自分以外にファミリーメンバーに借りた金を返し終えてからクリスの件での議題を話してそれも今終えた。
「皆、お疲れ様。飲み物でも如何だい?」
そこへ、クッキーが皆に飲み物を進める。
自己主張の強いメンバー全員は、断ることなく自分の好みを要求して、これを受け取る。
「後、皆。士郎からの差し入れがあるんだけど食べる?」
「士郎さんか?」
「それ以前にクッキー、衛宮先輩と何時の間に知り合ってたんだよ?」
大和の疑問にクッキーは、朝のことを話した。
「――――と言う事なのさ」
「なるほど」
「いや、そんな出会いは如何でもいい。それよりもそのケーキってのを早く開けてくれ!まさか、私のは」
「うん、百代のはこれだってさ。他の皆は好きなものを選んでと言う事らしいよ」
百代に急かされたクッキーは、文句ひとつなくケーキ箱を彼女に指しだし、残りの箱を他の6人に見えるようにテーブルに置いた。
「ヤターーーーーー!!ミルクチョコケーキだーー!しかもワンホール!半分は今日食べて、残りは明日食ぉう」
封入されていた市販のフォークを片手に、百代は目の前の大好物に歓喜する。
一昨日お預けにされたので、嬉しさもひとしおの様だ。
そしてそれは他のメンバーも同じだった。
「おー、開けた瞬間に濃厚なチョコの香りが俺を誘って来るぞ!俺、これにする!」
「あたしはこのチーズケーキにするわ!月曜日にお礼を言いに行かないとイケないわね!」
好みに煩い2人は、何の話し合いもせずに勝手に決める。
まぁ、それ以前に7人それぞれの好みを押さえられていたのか、完全に種類が解れていた。
「選ぶ以前に好みを押さえられてるね。と言う事で僕のはこのコーヒーケーキかな?甘さ控えめって書いてあるし」
「そうだね。それに他のケーキに匂いが付かないように配慮されてるのもすごいね。私のはこの赤いケーキだ。流石は士郎さん、よく解ってる」
「そんな真っ赤なケーキは初めて見たな。けど俺は普通にイチゴケーキだな」
「俺様はケーキなんて苦手だぜ?」
皆が喜んでいる中、ガクトだけは敬遠気味だ。
「でもガクト、これって
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