第6話 新たなる警鐘
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じゃないか。見る目もあるし、これからはいい関係を築けそうだ!」
「その様に面と向かって男前と言われるのは照れるものがあるな。・・・・・・って、用があったんだ。会って早々すまないんだが、直江か風間、或いは京が帰ってきたらこれ渡しておいてくれないか?」
士郎の手からクッキーの手に荷物が渡される。
「これは・・・・・・ケーキかい?」
「流石は高性能ロボットだな!見ただけで判るとは!―――京たちは今日、金曜集会だろ?理由については中に手紙が入ってるから明ければわかると思うんだが、兎に角差し入れだ。学校で渡すと俺の事情的に不味かったんで来たんだが、預かって貰っておいていいか?」
「責任もって、任かされたよ!それにしても聞いていた通り士郎は素直だな。マイスターとか大和は捻くれて来てるから、素直さが最近無くなって憤りを最近憶えてきてたんだけどさ。士郎と話してると気持ちがいいな」
「そうか?だがクッキーこそ――――」
この1人と1体は基本的には本心を口にするので、世間話に花を咲かせていた。
しかし、余りに気が合いすぎたのか、これが原因で士郎は初めて遅刻しそうになった。
−Interlude−
ギリギリと言っても出席を取る時には落ち着いて席に座っていたので、周りにも何も詮索される事はなかった。
士郎は今日ほどでは無いが、今迄も何時もより遅れた事は何度もあった。
そのどれもが人助けであり、その内の十数回は不良に絡まれていた内の生徒だった。
勿論、性別男女問わずにだ。
そのおかげで百代ほどでは無いが、ファンも増えて衛宮士郎様愛好会なども出来たのだ。
まぁ、それは兎も角、普段通り落ち着いたHRをしていると、外から蹄の音が鳴り響いてきたことに気付いた。
「ん?如何した、士郎・・・」
昨日もそうだが心の淵は兎も角、表面上の士郎の感情を容易く読み取る事の出来るようになった京極は、士郎に聞く。
「馬が駆けてくる特有の音が、この学園に近づいて来てるな」
「馬?・・・・・・なるほど、確かに聞こえて来たな」
士郎の答えを聞いてる途中に常人の聴覚でも捉える事の出来る範囲に入ったようで、京極を含めた他の生徒も騒ぎ出した。
それはクラス問わずにだ。
「おわっ!?何だありゃ?」
その時、窓際に居た生徒がグラウンドを視界に入れた途端に喚いた。
それに釣られるように、次々に生徒は窓際に行き、自分達も見に行こうとする。
その行動に対して3−S担任教師は何も言わない。
この担任は昼行燈であり、教師の仕事に何も情熱など無いので、問題が起こらない限り見て見ぬふりをするのが何時もの事だ。
3−S生徒も基本的に問題を起こす生徒など居ないので、自
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