暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL4 バトルロワイアル戦
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「私も大丈夫、ありがとうノーヴェ」
「うん」

どうやらノーヴェが焔を捕まえていてくれた様だ。またもはぐれる所だった。

『おっ、最初の挑戦者だね!!』

そう話掛けてきたのは、ここのおもちゃ屋の店員だ。蝶ネクタイにタキシードとおもちゃ屋としては少しミスマッチな恰好をしているが、ノリノリでマイクを持ってこちらに向けてきた。

「えっ、いや俺は………」
『いいよいいよ、大きなお兄さんでも大歓迎さ!!ブレイブデュエルは年齢関係無く楽しめるからね!!』

とそんな説明をされ、一気に恥ずかしくなった。事情を知らない人から見れば子供達を押しのけ、最初に並んだ高校生と言う事になる。

『さて、それじゃあ挑戦は………2人かな?』
「いや、俺はともかくノーヴェは…………」
「私、ホルダー持ってない」
『だったら丁度良い!!お兄さんが勝って、このホルダーをプレゼントしたらどうだい?』

そう言って店員は先ほどアナウンスで言っていた景品のホルダーを見せる。
ホルダーは店限定と言っていたが、店のロゴが入っている訳でもなく、赤と青の2種類のスケルトンカラーのホルダーは高校生の俺から見てもセンスが良い物だと思えた。

「いや、でも俺達は………」

人を探していると言おうとしたが、ノーヴェがホルダーに釘付けになっている事に気が付いた。

「………ノーヴェ、もしかして欲しい?」
「えっ!?いや、あの………」

俺に問われたノーヴェはあわあわと慌てた後、顔を赤くして俯き、

「………欲しいです」

と聞こえる様に言った。

『じゃあ決まりだね!!それじゃあ1人目はお兄さんに決定!!お名前は?』
「えっ?有栖零治」
『珍しい苗字だね!!じゃあ有栖零治君頑張って!!!!』

大きな声でフルネームを言われ、更に君付けで呼ばれ、恥ずかしさで叫びたくなった。
前の学校で知られたら周辺の不良達の笑われ者になったであろう。

(………二度とこの店には来ない)

そう心に決めた………








さて、戦闘はと言うと、司会者の言う小さい子供達が相手………と言うわけではなく、相手は俺よりも年上の男達ばかりであった。

「何だよこいつ等………」

小太りだったり、ひょろひょろだったりと見た目はとても強そうには見えない。動きもディア達と比べたら天と地の差だ。だが、それを補うように変わったスキルだったり、面倒なスキルばかりだった。

「チェーンバインド!!」

近くにいた男が俺に向かって鎖を伸ばし、捕まえようとしてくる。

「何の!!」

俺は近くのビルを蹴り、空を駆け、鎖を難なく交わす。

「おりゃあ!!」


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