暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL4 バトルロワイアル戦
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「はい?」

隣で手を繋いだ少女が不思議そうに首をかしげる。味方が出来た影響か、少し表情に余裕が出て来た。アイスも功を奏したようだ。

俺が呟いた予想外とは少女ノーヴェの家族の事だ。
まさかノーヴェを含め姉妹が5人、両親含め、全員で7人と言う事だ。

(大家族なのに目を離すかなぁ………しかも一番末っ子を………)

逆に多いから手に負えなかったのかもしれないが、それは体験した事がないから何とも言えない。

「ここ………」

そんな事を思ってるとどうやら目的地に着いたようだ。

「ここのおもちゃ屋か」

俺達は簡単に自己紹介をし、ノーヴェが家族の皆が向かっていた筈のおもちゃ屋に来ていた。ノーヴェは慌てて、人の多いフードコートに行ってしまったみたいだが、皆でおもちゃ屋に向かっていたとしか手掛かりが無いなら必ず何度かこのおもちゃ屋に来ていないか確認に来るはずだ。

それをノーヴェに説明するとノーヴェも素直に従った。

「はい、ウェンディがおもちゃ屋に駆け出してみんなと逸れたから…………」

ノーヴェの表情も先ほどよりかは柔らかくなった。とはいえ、まだまだ不安で一杯だろう。

………しかし、確かに子供にとっておもちゃ屋は楽園みたいなものだろうが、だからと言って妹の事を忘れ、駆け出してしまうのは姉としてどうなのだろうか。

「合流出来たらたっぷり叱ってやれ」
「はい………」

そう小さく返事をし、キョロキョロと辺りを見渡す。流石に家族の名前しか知らない俺には探せない。

「ううう………」

唸りながら一生懸命背伸びをして探すノーヴェ。まだ小学校低学年のノーヴェには見えづらい様だ。

「………そうだ、ノーヴェ!!」
「えっ?うわっ………!?」

俺はノーヴェの返事を聞かず、持ち上げて肩車をしてあげた。

「零治……さん?」
「これなら見やすいだろ?」
「えっ?うわぁ………」

そう言葉を漏らしながらノーヴェは呆ける。

「高いの苦手か?」
「い、いいえ………ただちょっと懐かしいのと、その………」
「ん?」
「何だか………恥ずかしい………」

確かにちょっと歩いている通行人がこっちを見ている。流石に肩車は目立ちすぎるか。

「だけどこれだけ目立てばノーヴェの事気が付くかもな。ノーヴェも頑張って探せ。じゃないとずっとこうやって探さなくちゃいけないぞ」
「えっ!?えっと、えっと………」

そう言うと慌ててノーヴェは家族の事を探し始めた。本当に嫌だったら無理強いするつもりなど無いのだが、俺の言葉を信じて必死に探している姿は弄りがいがあって可愛らしい。

(さて、俺の探し人も気が付いてくれればいいが………気が
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