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account 4 そ、その力は不味い気が……
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……」

 ぐるり、と見渡した後、倒れているマーブルたちの方を見た。

「んで、お前らはいつまで寝てんの?」

 そう言ったと同時に、焼かれた筈のマーブルが、凍らされて、片腕を失ったマーブルが、立ち上がったのだ。

「う、ググググググ!!!」

 誰もが怒りを感じていた様だが、これ以上は不毛なのだろう事は理解していた。
 そして、何よりこの男の言葉に着目したのだ。

 そう、『ゲームを楽しむ』という部分だ。

 『ゲームを邪魔する』じゃない。『楽しむ』

「一先ず、アンタ、無視する。はい さんーーにぃーーいちーーっ  ぜろっ!」

 無理矢理感はあるが、マーブルの内の1人。比較的五体満足なマーブルが立ち上がると。

「妙なバグが起こりましたが、さっさとゲーム本戦へと参りますよーーー! キミタチも、そこの人は ギミック、と思って無視してくださいね〜〜〜〜。これ、注意事項ですよーーー!! やぶったら、ざくっ! っとイっちゃうかもですよーーーーっ そこの人は 不死身かなんか知りませんが、他のプレイヤーさん達はあっさりと殺れちゃうんですから、忘れない様に〜〜〜」

 なんとも気の抜ける様なセリフだが、そう聞こえるのは『彼』だけだ。他のプレイヤー達は笑えない。

 終わらないから。……これから、始まるのだから。


「へっへへ…… さぁて、どーんなゲームがあんのかなぁ……?」


 ただただ、その男だけが、ワクワクと期待に胸を躍らせるだけだった。




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