account 4 そ、その力は不味い気が……
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そんな事を考えているプレイヤー諸君。今置かれている立場を忘れてしまった、というのだろうか? とりあえず、それは置いといて、彼はそんな事は全くおかまいなしに、続けた。
「ほら。切断っ!」
「ファぁっっ!!!!」
左手で手刀を作ると、無造作にマーブルのいる方へ向かって斬る仕草をした。
その瞬間に、まるで 空間そのものが切り離された? と錯覚してしまうかの様な感覚に見舞われた。そして……その裂かれた空間の中心にいた《マーブル》に現れた現象は……。
「な、お、オレが……まっぷたつ!??? な、なんで生きて……って、それはぁぁ!! その能力は!!!」
1人ノリツッコミでもしている、というのだろうか? 怒ったり、騒いだり と随分と忙しい様子だ。
「うっさいなぁ……、ちっとは冷静になれって。おめぇが突っかかってこなきゃ、本来ヤルつもりは無かったンだぜ?」
「お前が言うな!! そもそも、冷静さがなくなったのは、お前が来たせいだろうが!! いったい何なんだよ! お前は!!」
「だから、オレは楽しむ為に来ただけの存在、だ。ははっ! 支配者をからかってやるのが一番おもしれーだろぉ? こーいう《ゲーム》ってヤツぁ!」
左手、そして右手を巧みに振り回すと、マーブルの身体がまるで木ノ葉の様に宙に舞った。そして……、最終的にはこの世界に来た時にまっさきに目に入る、中央の上空に備え付けられている地球儀の様な円体に貼り付けられた。
「べふっっ! って、なんで、そんなマネができ……! っつーか、この原作で、別社の能力使ってんじゃねぇーーーっっ!!」
「ん? そーなのか?? 電子媒体で色々かっちょよさそうなの、てきとーに見繕って再現してやっただけだが、ま、いっか。それに、大分口調が変わってンな? いい感じだ」
指をぱちん、と鳴らすと、接合されたマーブルの体が、落ちてきた。どしゃっ! っと言う衝撃音。
「さて、どーする?」
「……ぐぐ、く、クソが! 出てこいマーブル兄弟!! この非常識野郎を退場させろ!!」
上半身のみとなったマーブルが、手を上げたと同時に、これまた何処からやってきたのか……、無数のマーブル。同じ仮面をかぶった連中が飛びかかってきた。違うのは体型が其々違う事だけだ。
「最初はそう言う趣向で来るンだろうな……、まぁ イイや。飽きるまで相手してもらおうじゃん」
喜々としながら、構えるこの男。
そこから先は、まさに怒濤だった。
気になるのは……あの男が使ってる力? である。それは、所謂似ているのだ。……というより、殆ど同じ能力を繰り出し続けている。
己の身体から、氷
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