1部分:第一章
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だった。その顔は呆れていたり怒っていたりである。そういった顔が誰に対してなのかは言うまでもなかった。
「あのね、東山君だってね」
「そんなこと言われたら怒るわよ」
「そういえば怒ってるわね」
ここで気付いた彩夏だった。
「確かにね」
「そうよ。謝りなさいよ」
「本気で怒ってるじゃない」
「いいよ、もうな」
怒りが少し収まったのは慶はここで息を吐き出してから言うのだった。
「別にな」
「じゃあこれで終わりね」
彩夏はここでも無神経に言うのだった。
「よかったじゃない。これで」
「ああ、大道な」
「悪気はないから気にするなよ」
「そういうことでね」
無神経な彼女に代わってクラスの皆が彼のフォローに回ることになった。本意ではないが。
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