第六幕その五
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「お一人でーー探すーーには」
「だからなんだ」
「中々ーー見付かりーーません」
そうだというのです。
「ですーーから」
「そうね、一人で探すよりもね」
ここで言ったのはジュリアでした。
「皆で探した方がいいわね」
「そうですね、一人だと難しいことでも」
「皆でやるとね」
「楽ですし」
「見付かりにくいものもね」
ジュリアはジョージにお話します。
「見付かるわ」
「だからですね」
「ここは皆で探しましょう」
「そうすればですね」
「見付かるものよ。それじゃあね」
「はい、皆で」
「調べましょう」
こうしたことをお話してでした、皆でです。
ロンドを助けてそのスパイスを探しはじめました、草原は広いですが五人で調べていくとです。
三十分位してでした、臆病ライオンがロンドを自分のところに呼びました。
「ねえロンド」
「まさか」
「これかな」
こう言ってです、彼を自分のところに呼びました。
そしてその草原の中に生えている細長い実がある植物を見せてです、ロンドにあらためて尋ねたのでした。
「君が言った感じだけれど」
「うん、そうだよ」
すぐにです、ジョージは臆病ライオンに答えました。
「これがね」
「君の探していたスパイスだね」
「間違いないよ」
「じゃあこれを持ってね」
「お家まで帰ろう」
「そうしよう、すぐに」
「それじゃあね」
皆がそこに集まってそのスパイスを見ます、そこでジョージが言います。
「これを持って行くにしても」
「どうしてーー持ってーー行くかーーです」
チクタクも言います。
「種ーーでしょうか」
「そのまま持って行くには」
ジュリアもスパイスを見つつ言います。
「少しね」
「難しいですね」
「鉢に入れて持っていくべきよね」
「そうですよね」
「鉢ならです」
ロンドはすぐにです、その手にしている鞄からです。
一つの赤い鉢とスコップを出してです、皆に言いました。
「ここに」
「持って来たのね」
「最初からこうしてです」
「持って帰るつもりだったから」
「二つ共持ってきました」
そのスコップと鉢をというのです。
「こうして」
「用意がいいわね」
「これが僕の仕事ですから」
笑顔で答えるロンドでした。
「用意はしています」
「そうなのね」
「それじゃあです」
「これから採取するのね」
「そうします」
こうしてでした、ロンドがです。
スコップでそのスパイスを採取して土と一緒に鉢に入れました。それが済んでからジュリア達に言いました。
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