第六幕その三
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「どうしたのかな」
「あれっ、貴方は」
「うん、臆病ライオンだけれど」
「あのエメラルドの都にいる」
「オズの国の獣達のリーダーの一匹にしてもらっているね」
「噂は僕も聞いてるよ」
男の子はこう臆病ライオンに答えました。
「何でも凄く勇敢で心優しいんだよね」
「勇敢かどうかはね」
臆病ライオンはこのことにはこう返します。
「名前の通りだよ」
「いやいや、オズの国一の勇気の持ち主だって聞いてるよ」
「そうだといいけれどね」
「その臆病ライオンさんがどうしてここに?それに」
ここで、です。男の子はです。
臆病ライオン以外の人達も見てです、言うのでした。
「ジュリア=ジャムさん?宮殿のメイドさんの」
「そうよ」
ジュリアは笑顔で答えました。
「私がそのジュリア=ジャムよ」
「そうよね」
「それでそちらの機械の人が」
「チクタクーーです」
チクタクも自分から名乗ります。
「宜しくーーです」
「こちらこそね、そして」
男の子は今度はジョージを見ました。
「そっちの男の子は」
「最近オズの国に時々来てるけれど」
ジョージも自分からお話します。
「アメリカから来てる」
「ああ、何か最近j評判の五人の」
「うん、そうなんだ」
「子供達だね」
「その一人だよ」
「そうなんだね、歳は僕と同じ位かな」
男の子はジョージのお顔を見つつお話しました。
「どうやら」
「そうなるかな」
「うん、僕の名前はロンドっていうんだ」
「ロンド君?」
「ロンドでいいよ」
「わかったよ、じゃあロンドって呼ぶね」
ジョージはにこりと笑ってそのロンドに言葉を返しました。
「これからはね」
「そういうことでね」
「それでロンド」
「うん、何かな」
「困った様子だけれどどうしたのかな」
彼のそのことを察して聞くのでした。
「何かあったのかな」
「うん、実は草を探しているんだ」
「草?」
「そう、それは特別な草でね」
「どんな草なのかな」
「ちょっと特別な草でね」
それでとです、ロンドはジョージにお話します。
「スパイスでもあるんだ」
「スパイスなんだ」
「実はお父さんに言われて探してるんだけれど」
そのスパイスをというのです。
「それがね」
「見付からないんだ」
「この辺りにあるって聞いたけれど」
「そのスパイスを手に入れてどうするの?」
ジュリアもロンドに尋ねます。
「それで」
「うん、お家に持って帰ってね」
そしてというのです。
「それも植えるんだ」
「スパイスを」
「そのつもりなんだけれど」
それでもというのです。
「見付からないんだ」
「ひょっとして」
ここで、です。ジュリアはです。
ふと気付いてです、ロンドに尋ね
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