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新オズの腹ペコタイガー
第六幕その一
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                 第六幕  カドリングのスパイス
 ジュリアはチクタク、臆病ライオンそしてジョージと共に冒険の旅に入りました。その冒険の旅はといいますと。
 南に向かっていました、エメラルドの都から南といいますと。
「カドリングですね」
「ええ、そうよ」
 ジュリアは微笑んでジョージに応えました。
「私達が行く国はね」
「そうですね」
「そのカドリングに私達が目指すものがあるのよ」
「確か僕達が手に入れるものは」
「スパイスよ」
 それだというのです。
「ルーを作るね」
「それですね」
「そう、それを手に入れるわ」
「わかりました、それでそのスパイスのある場所は」
「実はこの国の奥の方、グリンダのお城に裏手にね」
 そこにというのです。
「様々なスパイスを作っている人がいて」
「その人のところに行って」
「スパイスを貰うの」
「そのカレールーを作る」
「そのスパイスが凄いのよ」
 まさにというのです。
「もうその人の栽培の仕方、それに場所がいいから」
「オズの国でもですね」
「最高のスパイスなのよ」
 まさにというのです。
「それを貰うの、その人はグリンダのお友達で凄くいい人でね」
「お願いすればですね」
「スパイスを分けてくれるわ」
「だからですね」
「今からそこに行くのよ」
 スパイスを作っているお百姓さんのところにというのです。
「わかったわね」
「はい、わかりました」
 ジョージはジュリアの言葉に笑顔で頷きました。
「それじゃあ」
「さて、カドリングの国には色々な種族の人がいるけれど」
 ここで言ったのは臆病ライオンでした。
「今回はそうした人達のところに寄るのかな」
「いえ、寄らないわ」
 ジュリアは微笑んで臆病ライオンに答えました。
「もう一直線にね」
「そのお百姓さんのところに行くのね」
「そのつもりよ」
「一直に行って一直線に帰るんだね」
「私寄り道はしないから」
 そうしたことはしないというのです。
「だからね」
「それでなんだ」
「すぐに行ってね」
 そしてというのです。
「すぐに帰るわ」
「それじゃあね」
「ええ、行きましょう」
「それではーーです」
 チクタクも言います。
「その人のーーところにーー行きーーましょう」
「これからね。食べものはあるわ」
 それはとです、ジュリアは皆にお話しました。
「テーブル掛けがあるから」
「テントもですね」
「姫様から頂いたわ」
 そうだというのです。
「どちらもね」
「だからですね」
「ええ、安心してね」 
 冒険の間はというのです。
「食べものと飲みもの、そして寝起きする場所もあるから」
「わかりました、じゃあ」
「二つあるから、テントは」
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