暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第158話
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
くはなく、四畳半くらいだ。
中央に木製の椅子が置いており、そこには一人の男が座っている。
ダゴン秘密教団教皇、バルド=ロメルトは思い出し笑いでもしているのか静かに笑みを浮かべている。
部屋には上下左右にあらゆる魔方陣が描かれている。
その部屋の扉がゆっくりと開かれる。
入ってきたのは黒いメガネをかけて、服装は足首まである黒いワンピースを着て下には白いシャツ、上半身を紫のストールが覆っている。
髪色は黒色でショートヘヤー。
ダゴン秘密教団の幹部の一人、フレア=アルファンヌスだ。
手には花柄のティーカップとポットが持たれていた。

「一杯どうですか?
 良いハーブが手に入ったので。」

「いただこう。」

フレアがにっこりと笑みを浮かべてティーカップに紅茶を注ぐ。
その行動に一切無駄がない。
注いだカップを受け取りバルドは口に含む。

「良い出来だな。」

「ありがとうございます。
 ところでバルド様、何か良い事でもありましたか?」

「分かるか?」

「ええ、それは。
 こんなに嬉しそうなバルド様は始めて見ます。」

「一番会いたかった人に会えてな。
 フレアよ、幹部達に星の調査を始めからやり直させてくれ。」

突然の命令にフレアは少しだけ首を傾げる。
その疑問にバルドは答える。

「星の力はほとんどなくなっていると思っていたが、案外そうでもないらしい。
 もう一度調べ直す必要がある。」

「了解いたしました。
 すぐに知らせてきます。」

一礼をしてフレアは部屋を出て行く。
バルドはティーカップに入っている紅茶を飲みながら呟く。

「ユウナよ、これから楽しくなりそうだな。」
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ