第九章 長い長い一日
第二話 遠征
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何故か私の前で、三輪が、ユウの胸ぐらを、つかみあげ、喧嘩している。
ユウが手を出さないのは珍しい。
何があると言うんですか、三輪に。
三米・・・じゃなくて。
ただ揉めないでほしいんだな。
だってここ、遠征挺だし。
「見た目が貧弱だと真実を言ったまでだ。
胸ぐらをつかむのは慣れないようだな。」
「貴様・・・近界民の分際で!!」
「・・・寝るから。お休み」
胸ぐらをつかまれたまま、目を閉じたユウ。
これでは三輪に勝ち目はない。よくわかっている男だな。
ムカつくぐらいに。
人手不足なため遠征組ではない三輪隊の同行。
太刀川隊・オペレーターの不在。かなりキツいな。
私とユウがいるせいか、冬島隊は参加できなかった。
即席すぎる隊で勝ち目はあるのだろうか。
「ちっ・・・」
「もう、二人して揉めないでよ。大人気ないな〜
三輪『隊長』でしょ?まぁ、いいや。
それより作戦は?あまり遠くへの遠征じゃないから着くの早いよ?」
「風間さんがやってくれるよ、指揮。ですよね?」
とりあえず勝手に話を振ってみる。
何かしら反応してくれればそれで良い。
人は強く願えば何でも叶えられるからね♪
これを叶えても嬉しくないが。
「カメレオン組で基地内部のデータを入手する。
三輪隊はオペレーター役をやるユウの護衛だ。
如月はどうする」
「私は・・・ヤバイそうなトリガー使いの足止めでもします。
私、ユウより強いですから。
狙撃組はメテオラ持った?」
奈良坂が軽くうなずくので大丈夫だろう。
古寺は真面目君だから大丈夫。怪しいのは米屋とは言わないであげよう。
別に怪しい訳ではない、怪しい訳ではない。
「トリガー使いは少ないかな?代わりに何か発展してるかも?
代わりか〜なんだろ」
勝手な妄想を始める私。
法律が発展してるかな。
日本にはない同性結婚とか!!
あぁぁぁ〜三米の日も近い。素晴らしきこの世界!!ネクかな?
「全部口に出てるぞ」
「え、やだ私ったら〜米三もあるのに言わないなんて。
リバよ!!」
「全然わかんない。秀次、わかる?」
「分かりたくもない。」
そんな、わかり会おうよ。
菊地原もそんな顔をしないで。
私、今、すごく楽しいからね。
「とりあえず、狙うは・・・」
ユウはそれ以上言わない。言わなくてもわかる。
時を繰り返す原因を探ること。
私をこの世界に連れてきた魔法使いより時の方が遥かに大事なのだから。
二つが同じ人物の仕業なら早く済むのだが。
「着いた。いくぞ」
風間さんが言う。
ユウは目をあける。
菊地原は髪を結ぶ。
歌川はスコーピオンを構える。
三輪は弧月を抜いた。
米屋は楽
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