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RSリベリオン・セイヴァ―
第十八話「知らぬが仏?」※修正
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ルロットは、微笑ましく見守っている。
――あぁ……ラルフも何か私に買ってくれないかなぁ〜?
ふと、シャルロットは憧れの青年とのこんなサプライズを願った。女性やIS関連に関してはドSだが、それでも彼女は、ランスロットと共に駆けるそんな彼の姿をカッコいいと思う数少ない理解者である。ただ、ラルフに嫌われているのは言うまでもないが……

「腹減ったか? 式神」
「うん、そうだね? ちょっとそこらで休憩しようよ?」
「よし……ハンバーガー食いに行くぞ?」
「うん! 念願のファーストフードだ……」
一夏達はファーストフード店へ向かう。やはり、比奈に手を引かれて……
店のカウンターで、比奈はペラペラと喋る店員に戸惑っていた。何せ、いきなり「いらっしゃいませ!」と、言ったとたんに「ご注文はお決まりですか?」などと、次々に台詞を言われるために、緊張して何が何だかわからない。とりあえず、ここは一夏が「ポテトとドリンク付きを2セットください」と、フォローに入った。
「美味しい! とても美味しいよ!?」
丸いテーブルに向かい合って食べる比奈は、初めて食べたハンバーガーの味に感動した。
「そうか……なら、よかったぜ」
「それと、このバニラアイスをドロドロにしたような飲み物……これが一番おいしいね?」
「ああ……シェイクだな?」
「シェイクっていうんだ……すごいねぇ? 一夏ちゃんって、こんな美味しい物の食べてるんなんて」
「そうでもないさ、女性が多い店は全然寄らないよ?」
女尊男卑故、女性が多く集まるところなんて男性にとっては嫌な場所である。
「そっか、そうだよね……無理させちゃった?」
「いいや、久しぶりにこの店のハンバーガー食えたからよかったよ?」
「そう? なら……いいけど?」
「それよりも、これ食い終わったら遊園地でも行こうぜ?」
「え、いいの!?」
遊園地、最後に言ったのは幼稚園の頃だった。比奈にとって遊園地では微かな記憶しか覚えていない。
「ああ、せっかくの休日だし……それに、何だか式神と居るとテンション上がるって言うか、楽しいんだよな? 懐かしいって感じもしてきて」
何故だか、比奈と触れ合うにつれて徐々に親しみが湧き、もっと彼女の傍に居たいという気持ちが高まってくる。

「い``〜ち``〜か``〜……!」
二人の遠くの背後の席から隠れてる箒は、既に鬼のような目で睨み付けていた。勿論凰もである。
「ほう……!向かい合っての食事か?」
と、感心するラウラ。
「はぁ……私も一度でいいから……」
と、セシリア。
「いいなぁ……」
と、微笑むシャルロット。

そのあと、一夏は比奈をバイクに乗せて近くの遊園地へと向かった。本来、そこも女性たちがより集まる場所のため、男性らが忌み嫌う場所でもある。しかし、比奈と居る
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