第十八話「知らぬが仏?」※修正
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な意味に例えられる。
「その前に、まだまだ見るところは沢山あるんだ。もっと店を回らないとな?」
「そうだね? 行こう!」
と、彼女は一夏の手を引いて駆け出していった。
……しかし、そんな二人の微笑ましい後姿を遠くの看板から半顔を覗かせる、ある人物がいた。
「あの者……何故一夏と!?」
篠ノ之箒である。やはり、彼女も式神比奈の存在を覚えていたようだ……
「誰よ……アイツ」
突如、箒の頭上から殺気めいた声が聞こえた。凰である。比奈を見て、自分の新たな敵と定めた様だ。
「何故、お前もここに居る……」
箒は、凰が自分の上にのしかかっているので苦しい顔でそう言う。
「それよりも、あの女誰?」
「……認めたくはないが、一夏のもう一人の幼馴染であり、私の親戚だ」
「さ、三人目!? アタシを出し抜いてもはや三人目!?」
凰は、認めたくない顔で叫んだ。認めたくない「サード幼馴染」である。
「あら? どうなさいました?」
と、そんな二人の背後からセシリアが前の二人と同じ体制になって現れた。
「どうしてアンタが来るのよ?」
と、凰。
「あら、面白そうでしたからつい……」
「え、なになに?」
さらに、背後にはシャルロットの姿まで……
「あんた! いつ帰ってきたの!?」
凰が突然の登場に驚く。
「今朝来たよ?」
シャルロットは、一様預かりてによって学園生活を続けさせるとして、一番保護率の高いIS学園へ再び通わせることになった。
「うわぁ……! 一夏とあの女の子、なんだかラブラブだね?」
シャルロットだけは目を輝かせて見ているが、ほかの三名はそうではない。ファースト・セカンドの幼馴染は嫉妬の目を向け、セシリアはあんなに仲のいい男女を見て不思議そうな顔を取る。
「何をこそこそしている?」
さらなる人物が最後尾に現れる。
「ら、ラウラ!?」
凰は慌てる。勿論セシリアも身構えして彼女に警戒した。
「待て、敵意は無い……」
「じゃ、じゃあ何の用よ!?」
「そうですわ!」
無理もない。セシリアと凰は彼女にコテンパンにされたことを今でも根に持っているのだ。
「なに、臨海学校での準備をしようと私も買い物に出向いただけだ……そこで偶然コソコソしているお前たちを見かけたに過ぎない」
ちなみに、ラウラはヴォルフから得た教えから改心して、彼に弟子入りしたという。勿論、当のヴォルフは、「弟子などいらん」と断っているのだが、それでもしつこく迫ってくるので、「仮弟子」という条件の元仕方なく受け入れたらしい。よって、今の彼女は一夏に対して逆恨みなどしておらず、むしろ申し訳なさでいっぱいらしい。そして、今は新たな師であるヴォルフを「マスター」と呼んで、強引に彼の部屋に住み着くようになった。ちなみに、彼女が全裸になってヴォルフのベッドに入って来た
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