第十八話「知らぬが仏?」※修正
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!? 大体、女が居るから男ってのが生きて行けるんじゃないの!?」
「あのな……?」
「男と女が戦争したら、絶対に女が勝つってことは当然よ?」
「……」
ハッキリ言い返せないんじゃない。舞香の言っていることが下らな過ぎ、呆れてものが言えないだけだ。
「そんなことないよ? 僕たちだってIS使えるんだよ?」
と、清二が言うと、それに対して舞香の容赦ない言い返しがくる。
「うっさいわね! デブは黙ってなさいよ!?」
「な、なに……!」
よくも禁句を……と、清二は席から立ちあがろうとしたが、それを太智が止める。
「よせ、相手にするな……」
と、太智は言う。
「とにかく、俺も暇じゃないんだ。他を当たってくれ?」
そう俺はキッパリと断った。
「な、何ですって!?」
「弥生と約束がある。諦めてくれ?」
「はぁ? あの天弓侍さんがアンタなんかと約束するはずがないじゃない!?」
「あ、狼君!」
そんな時に、タイミングよく弥生が現れてくれた。
「あ、弥生ちゃん! ごめん、今行くよ?」
「いいえ? 私も支度が整いましたので」
「じゃ、そういうことで?」
と、舞香にそう言い残して俺は弥生の方へ駆けていった。
「あ、ありえない! ありえないわよ!? どうして、あんなクズが、天弓侍さんなんかと!?」
「あきらめな? 愛の力は強大なんだぜ♪」
そう背後で太智がニヤける。
と、まあ俺はこうして弥生と共にモノレールに乗ってメガロポリスのショッピングエリアへと向かった。
*
「一夏ちゃん! おまたせ?」
比奈の自宅の外で、一夏は彼女の支度を待っており、それほど長くはかからなかった。
「ごめんね? 待った?」
キャスケット帽に半袖とチョッキ、短パンに二―ハイソックス越しにスニーカーを履いた私服で比奈が出てきた。
「いや、別に待たされなかったぜ?」
「じゃあ、早く行こう?」
と、彼女はバイクのヘルメットを被り、一夏の手を引いて彼の単車まで向かった。
「それにしても、よくバイクのヘルメットあったな?」
「昔、お父さんがオートバイに乗ってたの。出て行くときに置いてったんだと思う」
「そうか……じゃ、行こうぜ!」
一夏がバイクに跨り、その後ろに比奈が跨った。彼女は両腕を一夏の腹部に回してギュッと後ろから抱きしめるように掴まった。
「しっかり、掴まってろよ?」
「うん!」
一夏はアクセルを回し、バイクは爽快なエンジン音と共に彼女の自宅から走りだした。
「気持ちい―!」
直に風を受ける爽快感が、比奈にはツボだったようだ。
「でも……免許取り立てで二人乗りして大丈夫?」
「こんなご時世さ? メガロポリスのポリ公なんてみんな適当だよ?」
「ふぅん……世知辛いね?」
そう、IS社会が到来してからというもの、女尊男卑や何らか
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