暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1211話
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「そこは武御雷を使うさ。寧ろ、火星に行く理由の1つはそれだ。どうしてもこっちだと武御雷のデータが十分に取れないというのもあってね」
「……もう量産が開始されてるってのに、何だってデータを取る必要があるんだよ」

 まだそれ程の数はないが、それでも現在TSF-TYPE00は既に量産されており、その機体に乗っている者もいる。
 そもそも……

「俺達が行くのは火星だぞ? 地球での運用しか考えないで作られた機体が、火星でまともに動かせると思うのか?」
「そうだね、確かに地球上での運用だけを考えて開発された戦術機というのは、火星で満足に動けるかどうかは分からない。それは認めよう。……ならその辺の改修作業にはシャドウミラーの手を借りるというのはどうだろう?」
「……何?」

 崇継の口から出て来た言葉に、思い切り意表を突かれる。 
 TSF-TYPE00というのは、日本の中でもトップシークレットの機体の筈だ。
 当然だろう。現在この世界に存在する戦術機の中で、MSの技術を本格的に投入されて作られた唯一の機体なのだから。
 開発途中でストライクダガーというMSを得る事が出来、飛鳥計画の者達がそれまでの開発計画を一旦白紙に近い状態まで戻し、そこから改めてストライクダガーの技術の解析を行いつつ、同時に飛鳥計画の機体に組み込んでいったという曰く付きの代物だ。
 当然日本の最重要軍事機密であるストライクダガーの技術がふんだんに入っているその機体は、他国に対してそう簡単に見せていいものではない筈だ。

「おかしいかな? そもそも、確かにMSの技術というのは私達にとっては重要な代物だ。けど、君達シャドウミラーは違うのだろう? なら、君達に任せてもおかしくはないと思うが? いや、寧ろ君達に任せる事でこちらとしても、武御雷をより高い完成度とする事が出来る。また、君達は戦術機とMSの混血とも呼べる武御雷のデータを得る事が出来る。正直、技術的に私達はかなり遅れているけど、だからこそ、君達にとっても武御雷のデータは欲しいんじゃないかな? 国産主義の者達も、相手がシャドウミラーであれば迂闊な事は口に出せないだろう」

 崇継が小鉢の料理へと箸を伸ばしつつ告げてくる言葉を聞き、俺は確かにと思わざるを得ない。
 シャドウミラーとしては、戦術機とMSのハイブリットな存在のTSF-TYPE00というのはそれなりに興味深い。
 それこそもし敵対している相手であれば、スパロボOGsの世界で俺がやっていたように忍び込んで機体を奪取するといったくらいには。
 まぁ、現状日本は友好的な勢力である以上、そんな真似をする気はないが。
 そんな状況である以上、もしTSF-TYPE00のデータを入手出来る機会があるのなら、俺達としては願ってもない。
 もっとも、それが俺達に
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