共存と対立
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肆章「共存と対立」
完全に立場が逆になってしまった
のだ。自分たちが楽しんで殺していた動物に自分たちの命が狙われている
のだから。
正確に言えば「動物を守ろうと
している奴らに殺される」
といった状況だ。
彼等は考えた。奴等を
説得させる方法を…だが、
思いつかなかった。分からないのも
無理はない性格が真逆なのだから。
考えたところで、何もわからない。
「このままいっそ死んでしまおうか」
と考えたこともあった。自分が死ねば
奴等の恐怖に耐えぬずにすむ…だが、
それはできない。自分達には『仲間』がいるのだから。
私は仲間だと思っていても、彼からは
私は友達以下の存在なのかも
しれない。だが、私は守る。
守り通す。友達以下なのかも
しれない。だとしても、私からしたら
大切な『家族』なのだから。
そして一つの考えが浮かんだ。
「過去に起きた事は
書き換えられない。だが、俺達は
現在を生きる者だ。過去等は
気にせずに生きれば良いのだ。
やり直したい。過去を消したい。と、思ったこともあったが
過去がなければ未来がない。
未来がなくては現在がないのだから
奴等と話をするために無料通話アプリ『LINF』で呼び出すことにした。」
会う日は7月.6日になった。
そして彼等は奴等に会って話を
する時の作戦を考えた。
色々な試行錯誤の結果、
作戦が決まった。
作戦はこうだ。
「1,奴等と接触、その後自分たちは
もう動物を殺さない事を宣言する。
2,『貴様らは、信じられない』等と
言われれば、『私達は過去を気にしない』といい免れる。
3,「お前達が何をやっても黙認する」
というのを伝えて奴等と共存する
のを目的に「こちらの家族にはどんなことがあっても、危害を加えない」というのを約束させる。代わりに
貴様らと家畜らには、どんなことが
あっても、一切危害を加えない。
これで、どちらとも争わずに
すむ…と、思っていた事が私たちにはあった。
だが、事はそう上手く動く事は
無かった。
自分達の基地での話し合いになって
いたが、急遽彼等の基地での話し合いになってしまったのだ。
さらに私達全員で行くのではなく
『お前だけで来い』と言われて
しまった。
そして話し合いが始まった。
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