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八神家の養父切嗣
十二話:昔話
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が居なくなったところで切嗣がアインスを呼び止める。

「アインス」
「どうした、切嗣?」
「……今は幸せかい?」

 問いかけの意味が分からずにきょとんとした顔をするアインスだったがすぐに満面の笑みを見せる。

「この上なく幸せだよ」
「ああ―――安心した」

 その言葉に切嗣はまるで自分が救われたかのような笑顔を零す。
 その笑顔が余りにも綺麗だったためにアインスは思わず顔を赤くしてしまう。

「おとーん、アインスー。早よ来てーや」
「あ、はい、主」
「今行くよ、はやて」 

 はやての呼びかけに答えるように二人は足早に、しかし自然に二人並びながら歩き出すのだった。

〜おわり〜


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