第九話 再び、ヴァリエール家へ
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ンに会うたびに奇妙なオーラを放つカリーヌ夫人。
そのためマクシミリアンはカリーヌ夫人に『嫌われているのか?』と、思って苦手意識を持つようになった。
「もう何年も会ってないですからね。是非とも合わせて下さい」
マクシミリアンも気にしないようにしながら承諾した。
・・・・・・
そうしてカトレアの部屋へ向かう途中。
「そういえば、ルイズ=フランソワーズに機会があれば会ってみたいのですが」
以前、カトレアの手紙に書いてあった、ラ・ヴァリエール公爵家の末娘の事で今年で2歳になる。
「そういえば、ルイズは何処いるのだ?」
「メイドたちに任せたはずですけど」
「メイドは全員、殿下のお出迎えに出払ってました。ひょっとしたらカトレアの所では?」
「多分、そうなのだろう。エレオノール、すぐに見に行ってきてくれ」
何やら3人でぼそぼそと話をしているが、マクシミリアンには丸聞こえだった。
「カトレアの所に居るのでしたら、ちょうど良いです。早速会いに行きましょう」
マクシミリアンは三人を急かす様に足早にカトレアの部屋へ向かった。
☆ ☆ ☆
結論から言うとルイズはカトレアの部屋に居た。
ヴァリエール夫妻を廊下に残して、マクシミリアンとエレオノールの二人が部屋に入ると、ルイズは絨毯座って人形遊びを、カトレアは部屋に具えてある椅子に座ってルイズを見守っていた。
「マクシミリアンさま、ようこそ御越しいただき、ありがとうございます」
「カトレアいいかしら? 殿下が是非、ルイズにもご挨拶をされたいと、おっしゃっています。少しの間、ちびル・・・コホン。ルイズを貸してもらうわよ?」
エレオノールの宣言にもルイズは我関せず。エレオノールを無視して人形と遊んでいる。
無視された事で、エレオノールのこめかみに青筋が立った。
「ちびルイズ!」
青筋を立てたエレオノールの怒鳴り声にルイズはびっくりしてカトレアの足に引っ付いた。
「まぁまぁ、ミス・エレオノール。ここは僕に任せてください」
「・・・コホン、殿下が、そう、おっしゃるのでしたら」
エレオノールをなだめて、ルイズとカトレアに向かい合う。
ルイズはカトレアに、しがみ付くように抱きついていて離れようとしない。
一方、カトレアも『あらあらうふふ』と、言いながらルイズを愛でている。
「やぁ、カトレア、久しぶりだね。とっても綺麗になったよ。またこうやって会う事ができて嬉しいよ」
マクシミリアンはさわやかに挨拶した。
「わたしも嬉しいですわ。マクシミリアンさまの手紙はいつも楽しみにしてま
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