シリルvs.レオン
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ヤバイ!!これはすごくヤバイ!!
永久凍土も怒号もかなりの威力があった。この回し蹴りに関しても相当なパワーがあると考えていいと思う。その攻撃が俺の頭目掛けて飛んできているんだ。 ピンチ以外の何者でもない!!
「んぎぃぃぃぃぃ!!」
歯を食い縛って俺を拘束している蛇を壊そうとしてみる。だけどさすがはレオンの魔法。パワーだけは半端じゃない。バランスは結構崩れているのに、そんなのお構い無しの力勝負といったところだろうか。
なんとか逃げようと頑張るけど全くそれは意味を成していない。チラッとレオンの位置を確認したらもうかなり近くまで接近してきていた。
(やられる!!)
そう思い目を閉じようとした。だけど、あることに気付いた。
「これって頭を下げればぶつからないんじゃね?」と
だってレオンはこの一撃で決めようと考えているからなのか、一瞬で気絶させるにはもってこいの後頭部から蹴りを入れようとしている。そして俺の体を押さえつけている大蛇は、首の下ほどまでしか縛り付けていない。つまり、頭をお辞儀するみたいに下げてしまえば当たらないのである。
ペコッ
思いたったらすぐ行動!!頭を前方に下げてグッと歯を食い縛り、目を閉じる。外れろと懸命に祈り、レオンの一撃が空振りに終わることを願う。
ビュンッ
下げた頭のほんの数センチほど上を空気が勢い良く切られる音がする。それと同時に首もとに冷たい風が当たった。
「しま・・・」
顔を少し上げると、目の前に片足を振り切った状態で地面に着地しようとしている金髪の少年が見える。
「やった!!」
咄嗟に思い付いた作戦が成功した!!心の中で大喜びしていたけど、すぐに気持ちを切り換える。
「くっ!!」
蹴りが空振りに終わってしまい、地面に片膝を付くように着地するレオン。彼は交わされてしまったことなど気にする様子もなく、すぐに次の攻撃体勢に入るためにこちらに体を反転させる。
「水竜の・・・咆哮!!」
だが、彼が次なる一手に出る前に、頬を一杯に膨らませて発射した俺のブレスが、レオンの腹部を直撃した。
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