シリルvs.レオン
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う言う。昔は全身を凍らせることもできたのかも知れないけど、しばらく人相手に使ってなかったこともあり感覚が鈍っているのかも。そのおかげで俺は腕とかは動かせるから感謝なんだけどさ。
「でも、これで動きは封じたから当たるはず!!」
彼の言う通り、今の俺は足を捕まえられているから全く動くことができない。さっきから散々交わしていたからそれが一番有効だと思うけど。
「氷神・・・・・」
地面を強く蹴りだし飛んでくるように殴りかかってくる。まさかグラシアンさんをぶっ飛ばしたあれをやって来るのか!?あいつ容赦無さすぎだろ!!
「水竜の盾!!」
両手を前に突き出して水の盾を造り出す。ただし、すぐに片手を引っ込めてそちらの手で拳を握り、それを水で覆わせていく。
まずは水の盾でレオンのスピードとパワーを削り、そこから最初のパンチの感覚でレオンの顔に一撃を入れる。
「永久凍土!!」
水の盾ができたためにまずはそれを打ち破ろうと技を早めに繰り出す。
当然この盾は簡単に破られてしまい、彼はそのままの勢いでこちらに向かってくる。だけど作戦通り少しではあるがスピードが減速しているように感じる。
「水竜の・・・」
足を動かすことができないから一番力が出る立ち位置にできないけど、俺が狙うのはレオンの腕に潜り込ませてのパンチ。いわゆるカウンターというところだろうか。
突進してくるレオンの腕の位置と魔力の流れをよく観察する。この感じだと内側に腕を掻い潜らせるのはいけそうだ。
「鉄拳!!」
レオンの左腕よりも体側に右手を合わせるように入れていく。ここまでは計画通り。後は腕を押し上げて拳を叩き込むだけ。
「どらぁ!!」
肘で腕を押し出してそのまま流れるように右の拳をねじ込めようとした。だが、
「いける!」
レオンは力業で俺の腕を肘の曲げ伸ばしだけで弾くと、動けない俺の顔にいれてくる。
「ぐわぁ!!」
彼の魔法の威力で足を押さえていた氷など感じされることなく吹き飛ばされてしまう。ただ、水の盾で減速させたおかげでソフィアやグラシアンさんほどは飛んでいかず、家に突っ込んでしまうくらいで納めることができた。
「いってぇ〜」
それでも痛いものは痛い。殴られた右頬は熱を帯びており、少し腫れている気がする。
「思ったほどの力は出なかったな」
自分の拳を見つめボソッと呟くレオン。盾のおかげの他にも、俺のカウンターを弾くために早めに肘を伸ばしきってしまったことも力が伝わりきらなかった要因だと思う。ダメージを与えることはできなかったけど、いい方向に作戦がいっているからこれはこれでよし。
「でも、これでやっと攻撃がぶつけられたから全然問題なしだな」
なん
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