暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
シリルvs.レオン
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「頭いいじゃん、シリル」
「まぁね」

起き上がった俺は服についている土を払う。その間ももちろんレオンに対する警戒心は解くことはない。一部の隙も見せることはしない。彼はそれだけの敵なのだから。

「どうするかな・・・これ」

レオンは真剣に何かを考えながら俺の方をじっと見つめている。その目付きは普段のそれよりも遥かに鋭くなっており、身震いしてしまうほどだ。

「氷神・・・・・」

何か作戦を思い付いたのか、レオンは両手を大きく挙げる。すると彼の頭上に黒くて大きな雲が出来上がっていく。

「嫌な予感・・・」

黒雲の大きさに妙な悪寒が止まらない。彼の魔力のせいで辺りの気温が低くなっているのもあるのだろうけど、それにしてもやな感じがしてならない。

(ジエロ)!!」

大きなボールを投げるように腕を動かすと、それに連動するようにレオンの頭上の黒雲がこちらに向かってくる。俺の頭の上までやってきたそれからは、拳ほどの大きさのある雹が降ってきた。

「ぎょえええええ!!?」

今まで見たことがないような大きさの雹がどんどん空から降ってくるので全速力で逃げる。

「避けるなよ」
「避けるわ!!普通これは避けるわ!!」

そこそこ広めに攻撃したのに俺が避けたことでついにレオンがそんなことを言い始める。でもこれは当たったらヤバイよ。だって小さくても雹って相当な威力があるって話を聞いたことがあるもん。それなのにその何倍もある奴なんか受けたら間違いなく大惨事だよ。辺りどころによっては死ぬかも知れないよ!?

「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

ようやく雲の下から逃げ出ることができたのでちょっと休憩。レオンもこれ以上やっても当たらないと判断したからなのか、雹を降らせる黒雲を消し去る。

「これもダメか。何も当たらねぇじゃん」

レオンはそう呟くと腕を大きく振い次なる攻撃へと入る。

封印の氷地獄(コキュートス)!!」

レオンの足元から一気に凍りつく地面。だけどこの魔法は確か人間には当てられなかったはず・・・

「いや・・・そういえば!!」

グラシアンさんが言ってたことを思い出したけど、その時には時既に遅し。レオンの黒い氷は俺の足をガッチリと捕まえていた。

「しまった!!」

逃げられないかと足を力一杯動かしてみるが全く動かない。レオンの封印の氷地獄(コキュートス)は滅神魔法の要素を多く取り入れているために人を凍らせることはできなかった。だけど今はその滅神魔法を使って戦闘することができるんだから当然この魔法も攻撃に使うことができるんだ。

「しばらく攻撃封じで使ってたから、全身を凍らせるのはまだできないか」

足までしか凍っていない俺を見て不満そうにレオンはそ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ