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逆襲のアムロ
25話 Have a break 1.8
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てな。オクトバーという若手と共にな。ガルマと私は今後の戦いでそこの問題を彼らと話し合って、私が戻る頃にはバイオセンサーによりも上位のサイコミュを換装してくれるそうだ」

「そうか・・・。あくまでフレーム機構だからな。親父にオクトバーが来ていたとは・・・」

するとシャアは思い出したようにアムロに伝えた。

「そうだアムロ。君に言伝を頼まれていたんだ。次、宇宙に戻ったら月に寄って欲しいと」

「月に?・・・そうか。例の機体が仕上がったのか」

「ああ。そうらしい。君のガンダムが出来たそうだ。但し、叩き台だと言っていた。アムロの実地試験とその微調整を伴って完成だそうだ」

アムロは少し微笑んだ。前の人生では有り得ないことだった。
自分の父親が最後まで自分の支援をしてくれることを。不幸な出来事さえなければ、こんな人生を父親は送れたんだとアムロは思っていた。

シャアは個人的にアムロの母親のことが気になり、アムロに尋ねてみた。

「そう言えば、差し出がましいかもしれないがアムロ。君の母君は?」

アムロは少し寂しそうな顔をした。

「・・・母は、調べたが、もう地球の家には居なかった。親父もあまり相手にしていなかった。孤独だったのだろうと思う。知らないうちに蒸発していた」

「・・・そうか」

「気に病むことはないさ。こんな時代、そんな別れ方もある。母も父もそしてオレも、それ程一般的に正常な家庭ではなかった」

アムロは目を閉じて、少し瞑想していた。シャアも余り話した事ない両親の話を3人にしていた。

「私の親も、父親は親の責務を果たすことなく。母親は世間に殺され。普通の家庭環境ではなかった。私とアルテイシア・・・今はセイラか。私らはそれぞれ生きる為に必死だった。私もアムロも正常とは言えないこの時代を変えて、一人でも多く、私らの様な生き方をしない世にしなければ」

「そうだな。ガルマにしろ、シャアにしろ、敵味方のような考え方を超えて、未来を見据えて動いている。終わった事は水に流せなくとも、前を見て、次世代に澱んだ水を与えない様にしないとな」

「と言うことだ。当面の敵はギレン、ティターンズ、シロッコ。そして私の分身か・・・」

ナナイがシャアの「私の分身」と言う言葉に反応した。

「大佐の分身とは?」

ナナイの問いかけにシャアが答えた。

「ああ。アムロとララァが言うに、信じられないかも知れないが、ここに居るアムロはアムロであってアムロでない」

ベルトーチカはとても不可解な顔をした。

「ここに居るアムロがアムロでない?シャアさん、どういうこと?」

アムロがそれに答えた。

「オレは既に人生が完結した人間で、その精神、記憶が今のオレにフィードバックしてきたんだ。全て
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