25話 Have a break 1.8
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「ああ、有難う」
「ナナイ。済まないな」
ベルトーチカ、ナナイ共に謙虚に受け答えた。
「いいえ〜。アムロにシャアさんもお構いなく」
「そうです。2人とも責任ある立場にあるのですから。これぐらいはしないと。私なんかは戦えなければ、このような応援しかできませんので」
「そう、そういうこと。ナナイさん共サポートに回るから、アムロたちは気兼ねなく」
ベルトーチカはアムロにウィンクをして、ナナイは微笑んでいた。
それを見た2人は少し苦笑いをしていた。
「フフフ・・・こう近くに応援してくれる者がいる。益々我々がやらねばな。アムロ」
「そうだな。さしあたり、地球はこのままカミーユに任せてよいのかな?」
「ああ。あのカミーユ君は類に見ない逸材だ。オレらよりもな。この3年間での活躍はブラフじゃない。ヘンケン艦長、シナプス艦長と共に地球のティターンズの勢力圏を今後も潰していってくれるだろう。彼のニュータイプ能力はそこそこの才能では立ち向かえるものはいない」
「シロッコだけが問題だな」
「シロッコの存在は甚だ問題だ。彼の戦略的、戦術的センスはオレらを凌駕する。幾度も煮え湯を飲まされたことか」
「ほぼ壊滅に追い込まれたダグラス大将の部隊もシロッコの仕業と聞く。カミーユが駆けつけた時には戦闘が終わっていた。引き際が良いのだろう」
アムロはサンドイッチを一つ手に取り、一口食べた。シャアもコーヒーに一口つけた。各々の隣席にベルトーチカとナナイが座り、食事をしながら2人の話を聞いていた。
「シロッコは勝てる戦いしか臨まない。或いは必要な戦しか仕掛けない。彼の恐ろしいところはそこだ。オレもシャアも彼と対峙できた試しが、倒せる機会、対決できる機会に恵まれたことがない」
シャアは椅子の背もたれに背中を預けて、腕を組んでぼやいた。
「私が指揮官上がりでも、まして名将ダグラスでも手玉に取られるセンスだ。重要な局面に当たるまではシロッコとの接触は無理だろう」
「とりあえずシロッコの事は棚上げだな。なるべく最小限の被害で食い止めるしかないが・・・」
「今回は一個連隊クラスの壊滅だ。これが最小限ではエゥーゴは崩壊する」
「分かってる。こちらも少数精鋭で挑むしかない。ロンデニオンよりバニング中佐らがベルファストに到着している。彼らは最新鋭機体ジェガンと共に降下してきた。そのジェガンにもサイコフレームを施してある」
「そうか。うちにもジェガンは届いている。これからはサイコ・フレームが通常仕様になることになるな」
「君の百式改も大丈夫なのか?」
アムロはシャアに旧式装備の不安を聞いた。シャアはその心配を頷いて、払拭したと答えた。
「君の父君がニューヤークに出張してき
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