■■SAO編 主人公:マルバ■■
ありふれた冒険譚◆初めての絶望、そして希望
第十五話 絶望、そして
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ーをする予定だったんだけどね。君たちの成長がなんか思ったより早かったから。なんかもう教えることはなくなっちゃった感じなんだよね。後は戦ってれば自然に身につくと思うよ。『見切り』だけ教え損なっちゃったけど、これはいろんなソードスキルを見て自分で学ぶものだから僕がどうこう言ってなんとかなるものじゃないしね」
あ、そうだ……とつぶやくと、マルバはストレージから一振りの長剣を取り出した。
「これ、あげる。ちょっと前に最前線で見つけたスピード型の長剣なんだけど、今のサチならぎりぎり装備できるんじゃないかな。僕は短剣だからさ、使い道がなくてね。けっこうなレアだから売るのも勿体無くてさ、ストレージが圧迫されて困ってたんだよ。だから、どうぞ。」
サチは素直に受け取ると、ありがとう、と礼を言った。その頭をポンポンと叩くと、マルバは転移門に立ち、再び振り返る。
「頑張れよ!すぐ追いつくからな!」
と激励するのはケイタ。
「師匠!!オレ頑張るから!!」
ダッカーがそれに続く。
「いつかボス戦にも参加してみせるから、見ててよね!」
ササマルがそう言うと、
「オレだって負けない!やってやるぜえええええ!!!」
やたらハイテンションなテツオがそれに続いた。
「えっと……いままで、ありがとう。頑張るからね、また今度は前線で会おうね!」
最後はちょっと気合が感じられるサチの挨拶。
「うん、君たちと一緒に戦える日を待ってるよ。それじゃ、またね!!」
マルバはその言葉を最後に転移の光に包まれる。
月夜の黒猫団は当初のマルバの予想よりはるかに早く第二十八層から前線に立つようになるのだが、それはまた別の話。
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