暁 〜小説投稿サイト〜
神様転生した先のサイバーパンクで忍者になって暴れる話
シチュエーション・オブ・ソウカイヤ
1話
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 彼女の抵抗は空しく、高速から抜け出せることはない。
 その後、

「あたし今体温何度あるかなー!」

 倉庫にキルケの艶声が響くのだった。




 全身をケフィアで覆われたキルケを、ふうまは呼んだクローンオークに運ぶよう命令した。
 災禍を連れて自身の組織である、ソウカイヤのアジトまで移動する。
 クローンオークが門番をするビルの中に入り、事務所まで歩く。
 事務所のドアを開けると、そこに二人の女性がいた。
 一人は黒い短髪にダークスーツを着た女。ふうま・トキコ。その胸は豊満だ。
 一人は茶色の短髪に、片目を隠した少女。ふうま・銀雫。その胸は豊満だ。
 二人ともふうまの血縁者で仲間である。

「お帰りなさいませ。お屋形様。サイカ=サン」
「お帰りなさい。義兄=サン。サイカ=サン」
「ああ」
「ドーモ」

 彼は、二人の迎えの言葉に手を軽く挙げて答えた。
 そのまま、自身のオフィスに座る。

「御屋形様」

 机を挟んで災禍が前に立つ。

「なんだ?」
「御屋形様自身が、スカウトの為に前線に出られるのはそろそろ」

 やめて頂きたいと災禍は言いたい。
 護衛として横にいる彼女にとって、仲間を得る為に毎度毎度前に出ていく彼の身が心配なのだ。

「まだ、この組織は立ち上がったばかりだ。スカウト役をこなせるのもいない。契約も戦闘も俺自身が前に出ていくしかない」

 ふうまは災禍の提案を拒否して、UNIXを立ち上げる。話はこれで終わりという意思表示だった。
 仕方なさそうに溜息を吐くと、災禍は自身の机に移動する。 5
 彼女も彼女の仕事がある。
 そしてふうまは思う。

(サイバーパンクでニンジャが暴れる世界はニンジャスレイヤーだけではなかったのだよな)

 悲哀が籠った思考。彼はこの世界にないニンジャスレイヤーという物語の名前を知っている。ナンデ?
 賢明な読者諸君はお分かりであろう。そう彼は俗にいう転生者と呼ばれるものであった。
 彼は、この世界に持ってきた能力は二つ。ニンジャスレイヤーのカラテ。そして、ニンジャスレイヤー世界の知識。これは工学や薬学、医学等々様々な物全てだ。
 この知識と力を持って、ふうまは過去から行動を開始していた。任務中に災禍の命を救ったり、銀零を教えたり導いたりと色々ある。詳しくは徐々に明かされていくだろう。
 最も力を入れて行動したことは、暗黒メガコーポ連合ザイバツと接触したことだろう。
 過去、国を裏から動かしていたザイバツも、暗黒メガコーポノマドに出し抜かれて人工・アイズル開発に一歩遅れることとなった。介入しようとするたびにノマドや米連、そして国家特殊機関公共安全庁調査部第三局(セクションスリー)に邪魔される。

 
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