暁 〜小説投稿サイト〜
その手で引き金を引け!!
第九章 長い長い一日
第一話 秘密
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


「あれか。ユウはもとは日本刀みたいなタイプがいいんだけど・・・
まあ、あのアフトのトリガーは私が使うからいいや。」

そんなことは聞いてないのに。
それに可憐が使うのか。元の世界で使い慣れた形状なのかな。

「可憐はさ、」

「えっえぇ!?」

何故か驚かれた。心音がはやい。
この心音は嫌いじゃないな、と感じる心音だった。
その心音が出た理由が気になり、耳を近づけてみる。

「ちょっと、何!?
てめー、近づくんじゃねぇ!!」

「うわ〜いきなりその話し方はないよね」

「あ、風間さん負けた」

「えー、風間さんが!?」

風間さんが負けるなんて有り得ない。
不良に負けるなんて許さない。
そしてそんな不良が好きな可憐はもっと許さない!!

〜〜〜〜
「Your Japanese is very good.
Have you studied for a long time?」

そう言った俺は言われた方の反応を見た。
恐らく菊地原も歌川も気づいていないはずだ。
ユウはイギリス人であることに。明かしても良かったが本人が言わないのでわざわざ言うまでもない。

「Shoot! You caugth me.
って、別に日本語でいいですが。」

「俺より年上だろ。敬語はよせ」

「・・・OK.なら言わせてもらう。
They’ll quickly find out if you try to cut.」

手を抜いていたのがばれていたか。
仕方がない。

「如月より弱いのか?」

「女より弱いのは不愉快だな。
まあそんなもんだ。風間さん、あいつを頼みます。」

恋人なら自ら守るなり、救うなりすればいい。
こいつは責任放棄する気か。
イギリス人代表としてはっきりしないのか。

「あいつの話をしましょう。
隠し通せる話でもありませんがね。」

ユウはゆっくり、小さな声で話し始めた。
この部屋でその英語を聞き取れるのは俺だけだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ