Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(後編)〜
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いザフトはこれに対し、強制的なジブリールの確保を行う為に軍事的な介入を開始した。
今回のことに限らず、ブレイク・ザ・ワールド以降の政府に不満や疑念を抱いていたオーブ軍はこの対応に遅れる。
民間人の避難も満足に行えておらず、市街地には未だ右往左往する住民たちの姿があった。そして末端の兵士も政府の対応に困惑し、満足に統率も取れていないために烏合の衆成り下がってしまっていた。
そんな混乱が席巻する中、オーブに黄金の機影が姿を見せた。
「私はウズミ・ナラ・アスハの子!カガリ・ユラ・アスハ!」
堂々とした宣言と共にその場に現れたのは、行方知れずとなっていたオーブの代表であった。彼女は亡き父の遺産であるアカツキに乗り込み、オーブ側の増援として現れたのだ。
彼女の思想や人柄を信奉していた軍人たちは、カガリの登場により士気が上がりむやみに拡大するだけであった戦線を保とうと勢いを取り戻していく。
対して、ザフト側は今では旗艦と言ってさし支えないミネルバが前線に上がってくる。そして、その艦から出撃したのは新型のモビルスーツ、デスティニーに乗るシンであった。
「オーブを撃つのなら……俺が撃つ!」
シンは確かにオーブが好きであった。例え目指すものが絵空事でも、それに憧れを持っていたのだ。
だが、今のオーブはその理念さえ貫き通そうとしていない。そう感じたシンは今度の戦闘でオーブが終わってしまったとしても、その恨みを罪のない民間人から背負う覚悟で戦いに身を投じた。
デスティニーとシンの上げる戦果は劇的であった。
あくまで防衛目的で編成されたオーブ軍と、常に最前線で生き抜いてきたシンの能力とワンオフ機とも言えるデスティニーの性能は比べるべくもなかった。
そしてそれは、機体性能は近くてもパイロット能力に差のあるカガリも同じであった。
接敵するデスティニーとアカツキ。
ビームを反射する装甲、ヤタノカガミを装備しているアカツキは今のコズミック・イラのモビルスーツ戦に置いてかなりのアドバンテージを持つ。
だが、それを跳ね除ける程にパイロットの技量に差があった。
「あんたが隊長機かよ!大した腕もないくせに!落ちろ!」
後一歩で撃墜というところで、その戦場に再び新しい機体が舞い降りた。
その機体は間一髪でアカツキを助け出す。それはかつてシンが撃墜した伝説。自由という名を持つ蒼い翼。前大戦の英雄キラ・ヤマトの駆る新しい剣、ストライクフリーダムであった。
「そんな……なんで……あんたは一体何なんだ!」
コックピットでシンが叫ぶと同時に、デスティニーの計器に新しい識別信号が点灯していた。今度は何だ!と内心で吐き出しながら、モニターに灯った光点に目を向ける。
「友軍機?……ライブラリーに該当なし
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