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同窓会
4部分:第四章
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第四章

「高校の時と全然違うだろ?」
「奇麗になってるよな、皆」
「だよな」
 こう言い合うのだった。彼女達を見ながら。
「鬼の娘も何とやらっていうけれどな」
「成長すると奇麗になるっていうのは本当だったんだな」
「みたいだな」
「そうだよな。それはな」
 このことにも素直に頷くことができた一圭だった。かつての友人達の言葉に応えながらそのうえで飲み放題のその焼酎を飲んでいくのだった。
「奇麗になったよな、皆な」
「特に近藤な」
「ああ、あいつな」
「あいつが一番奇麗になったよな」
「だよな」 
 こう話すのだった。話をしながらそのうえでその景子を見る。見れば彼女は女の子達の間で静かに座敷のその座布団の上に正座して飲んでいた。
「高校の時も奇麗だったけれどな」
「今はもっとだよな」
「何かモデルさんか女優さんみたいだな」
「全くだな」
 こう話すのだった。しかし一圭は彼等のその話をただ聞いているだけだった。今は表情を消して焼酎を飲みながらそのうえで聞いているだけであった。
「まあ御前にはな」
「嫌な話かもな」
「いや、別にいいさ」
 それはそうではないと返す一圭だった。
「今は向かい合ってもないしな」
「結局あっちがいつもつっかかってきたよな」
「だよな、近藤がいつも御前にな」
「そうだったよな」
「あまり覚えていないけれどな」
 こう言ったのは思い出したくないからである。彼にとって景子とのことはどれもあまり思い出したくない、そうした思い出だったのである。
「それはな」
「あっ、悪いな」
「言っちまった、済まん」
「それもいいんだけれどな。けれどな」
 ここでふとした感じで言うのだった。
「何か三年間ずっとな」
「だったよな」
「複雑だったな」
 これは皆もわかった。とにかく色々あった一圭と景子だった。だが今はこうして普通にいる。同窓会は楽しくかつ平和に進んでいた。
 途中一圭は席を立った。その彼に周りの連中が声をかけてきた。
「んっ、どうした?」
「何処か行くのかよ」
「トイレか?」
「ああ、ちょっとな」
 トイレという言葉に対したものだった。
「行って来るな」
「ああ、そうかそれか」
「まあ飲んでるからな」 
 飲めばトイレに行きたくなる。これは自明の理のことだった。
 そうして立って一旦座敷を後にする。後ろの座敷から賑やかな声が聞こえている。そこに景子もいた。しかし一圭は彼女が今彼自身を見ているのには気付いていなかった。
 一圭はトイレを済ました後少し店の外に出た。少し暑くなったので涼んでいるのである。
 店の外は駐車場であり幾つかの車が見える。しかし彼は今はそれを見ずただ真っ黒く星一つない夜空を見てぼうっとしているだけであった。
「何してるの
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