マブラヴ
1209話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
交流区画そのものも、俺がFate世界に行ってる間にある程度拡張されていたりする。
「火星のテラフォーミングをしている身としては、マブラヴ世界の火星の状況を許しておけないという理由もある。勿論それだけじゃなく、本格的な戦闘をしてみたいというのもあるけどね」
「……また物騒だな」
基本的には冷静なフェイトの口から出て来たとは思えない、物騒な台詞。
それに目を見開くが、フェイトはそんな俺に対して笑みを浮かべてくる。
「僕の立場としては、それなりにストレスが溜まるんだよ。修羅の件とか、修羅の件とか、修羅の件とか……ね」
「いや、それって修羅だけだろ」
そう言うが、納得出来る事でもあった。
上級の修羅はそれなりに理性的な判断が出来るが、下級の修羅ともなれば感情と行動が結びついている事が多い。
唯一女の修羅で、猫型の機体でもあるシトリーに乗っている修羅はある程度理性的な判断をするが、男の修羅は……
それが今まで幾度となく騒ぎを起こし、その度に上級の修羅や、フェイト、あるいは思い切り巻き添えでギアス世界から向こうに移住した者達といった具合に被害を受けているというのは知っている。
「……ま、まぁ、そういう事ならこっちとしても歓迎する。フェイトの戦闘力は折り紙付きだしな」
実際フェイトは生身ではあっても、KMFや戦術機程度であれば大隊程度なら容易に倒す事が出来るだろう。
フェイトが得意としている、相手を石化するというのは機体に乗っていれば難しいかもしれないが、それでも他に攻撃手段は幾らでもある。
その辺を考えると、石化攻撃の効果があるBETAを相手にした場合は要塞級が相手でも有利に戦闘を進められるだろう。
唯一の不安は光線級や重光線級だが、こいつらの場合は生身を相手にするより高度な機械を持つ相手にレーザー照射するしな。
そもそも、火星に光線級や重光線級は確認されていない。
「そうかな。とにかくそういう訳で、お願いするよ」
「分かった。詳細が決まったらそっちにも流す」
取りあえず話は決まったという事で、皿の上に乗っているケーキの方に意識を集中する。
生クリームと苺がたっぷりと使われているショートケーキを味わい、紅茶を飲んでから口を開く。
「ちなみに、お前が今回の件に噛むって事はお前の部下達は知ってるんだよな?」
フェイトの部下。それは、フェイト親衛隊とも呼べる女達だ。
フェイトに対する愛情はかなり高く、ネギま世界で俺が魔法界にいた時は敵視された覚えがある。
基本的には魔法界の住人で、それ故に現実世界に出られないので、会う事は少ないが。
ちなみに、親衛隊の方は扱い的にシャドウミラーの一員という事にはなっていない。
あくまでも、フェイトにしか仕えたくない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ