マブラヴ
1209話
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一応魔法界の拳闘場があるけど、そこで戦うのはあくまでも生身であって修羅神は使えない。
そういう意味では、修羅にとってマブラヴ世界での戦いというのは娯楽に近い存在といったところか。
そんな風に火星のマーズゼロや、その周囲にあるハイヴについての攻略について考えながらホワイトスターにある交流区画を歩いていると……
「やぁ、アクセル。待ってたよ」
何故か近くのオープン喫茶でコーヒーを飲んでいたフェイトに、そう声を掛けられる。
いきなり過ぎるその行動に一瞬唖然とするが、フェイトだしと納得し、溜息を吐いてからその向かいに座る。
「紅茶とショートケーキ、シュークリーム、ショコラをそれぞれ2つずつ」
「はい、少々お待ち下さい」
ウェイトレスが、特に驚く様子もなく俺の注文を受けて店の中へと入っていく。
……珍しいな。普通のウェイトレスなら、大抵俺の注文量に驚くんだが。もしくは、俺の正体に気が付いてとか。
「相変わらず紅茶派なのかい?」
俺の注文に口を挟んできたのは、ウェイトレスではなくフェイトだった。
どこか理解出来ないといった視線を俺の方へと向けている。
俺は紅茶派とされているけど、そこまで本格的な紅茶派って訳じゃない。
それこそ、ペットボトルに入っている紅茶風飲料で十分に満足してしまう程度の似非紅茶派と言ってもいい。
ただ、コーヒーがどうしても美味いと思わないから、紅茶派という事になってるんだよな。
「そうだな。相変わらず紅茶だよ。そっちは相変わらずコーヒーらしいな」
「ああ。この店には僕達のブレンドした豆を卸しているんだよ。その味のチェックも含めて、時々寄らせて貰ってる」
「……何だか、この1年で随分と派手に動いてるようだな」
元々各世界のコーヒー好きが多く集まっているというのは知っている。
代表的なのは、SEED世界の某砂漠の虎とか。
マブラヴ世界の夕呼もコーヒー派だが、向こうはまだ正確に異世界間貿易に参加していないからな。
だが、参加すれば間違いなくコーヒー派に入るだろう。
「コーヒー豆はブレンドする事によって、色々と特徴を出せるというのは知ってるだろう? 1つの世界だけでも多くのブレンドがある。そんな中で世界が違うコーヒー豆の事を考えれば、そのブレンド方法はまさに無限大と言ってもいい」
「……まぁ、確かにそうだろうけどな。オリジナルブレンドとかあるらしいし」
俺がFate世界に行く前にも、フェイトを含むコーヒー派はオリジナルブレンドを売りに出していた。
この喫茶店に卸しているというのは、そこから発展していったものなのだろう。
コーヒーのブレンドってのは良く聞くけど、紅茶の茶葉をブレンドしたりってのはしないのか?
紅茶にそこまで詳しく
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