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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第493話】
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り、彼女達の身を按じたのは彼なりの優しさから来るものだろう。
「僕達は大丈夫だよ、ヒルト」
「だがすまない、私達はもう……」
「……大丈夫だ、二人は休んでるんだ」
一目見て負った火傷や切り傷を見たヒルトは、空中に居る二機を睨み付ける。
「……言っておくけど、私達が彼女達を傷付けた訳じゃないからね」
「……!? 女の声……」
ヒルトは驚いた、自分が戦ってきたのは全て無人機ばかりだったからだ、だが目の前の二機の内一機からは女の声が聞こえてきたのだから。
「ヒルト、それだけじゃないよ……。 もう片方の機体には……【男の人】が……」
「……なっ!?」
そう告げたシャルと、空中に居る二機を交互に見やるヒルト、すると――。
「……隠す必要は無いという事だな、まあ……全ては私のミスによって暴かれただけだがな」
「……!!」
黒い機体の方から、機械音声ではなく確かに男の声が聞こえてきた。
亡国機業に居るもう一人の男とは違う新たな【男のIS操縦者】。
あまりの事態に頭の中が整理できないヒルトに、介入者である男は一人呟く――。
「……限り無く遠い存在であり、極めて近い存在でもある……か。 ――戻るぞ、シルバー……上の首尾はどうか?」
小さく呟いた後、側に居た女性介入者に状況を聞く男。
「回収は成功、後は私達が離脱すれば……」
「了解した、この学園の【ガーディアン】の足止めは?」
「カーマインに任せてるわ、後は後退信号を発したら離脱するって連絡が」
「成る程……。 ならば帰還しよう。 ――もう介入しなくても、今回は大丈夫だと思うしな、これがな……」
一通り会話を終えた二人は、離脱しようと全スラスターを展開した、それに気付いたヒルトは叫ぶ。
「ま、待て!!」
「……待てといわれて待つ奴は居ないさ。 ……有坂ヒルト、いずれまた会うこともあるだろう」
「ふふっ、じゃあね。 機会があれば刃を交えましょう」
そう言い残すと、その場を離脱する二機、加速力が段違いで離脱時の衝撃破がアリーナ全体を襲った。
「くっ……二人とも、大丈夫か?」
「ぼ、僕は平気だよ、ヒルト」
「私もだ。 ……すまないヒルト、AICで拘束していたのだが……」
全体の状況がわからないヒルトだったが、首を軽く振ると――。
「いや、構わないさラウラ。 ……二人とも、怪我の治療に行くんだ。 今回は間に合わなかったが、まだ先輩達が戦ってる」
シャルロットとラウラの傷の具合も気になるヒルトだったが、未だ戦いが終わってない所もあると思い、それだけを告げる
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