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同窓会
2部分:第二章
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 自分では少し苦笑いを浮かべての言葉だった。
「違うか。それは」
「ああ、全然な」
「変わってないよ」
 また言うかつてのクラスメイト達だった。
「御前だけは全然変わってないな」
「女の子達はかなり変わってたりするけれどな」
 見ればクラスの女の子達も来ていた。今日の同窓会は一年の時のものである。集まった顔触れはやはり懐かしいものであった。
「あっ、周子君」
「ああ、うん」
 あの机をひっくり返した女の子が出て来た。彼女はにこりと笑って彼に挨拶してきたのだった。
 実は彼女とは何もなかった。あの時もそれで終わりそれからずっと仲のいいままで一年間過ごした。同じクラスになったのは一年だけだったがそれでも高校時代ずっとその仲はよかった。
 だから今も気分よく挨拶ができた。しがらみは全くなかった。
「今日は楽しみましょうね」
「うん、是非ね」
 こう軽く挨拶を交えさせた。しかし彼はここで。彼女のことを考えるのだった。
「来てるんだよな」
 彼は思った。
「じゃあ何処に」
「こんばんは」
 ここで、であった。あの声がした。すると青いスラックスと白い上着の彼女がそこにいるのだった。あの近藤景子が今かれの目の前にいるのだった。

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