第2章:異分子の排除
第14話「代表決定戦まで・中」
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けのコアを合わせて470個だけどな。)」
山田先生の説明を聞きながら、そんなどうでもいいことを考える俺。
ちなみに、俺と束と千冬のはプロトタイプ(と言う名の完成品)だが、俺と同じ最終世代の夢追や番外世代のエグザミアは束がどこからか入手した既存のコアらしい。
新しくコアを創るのは、ISがちゃんと宇宙進出のために使われるようになってからだって束は言ってたしな。相変わらずこれ以上はコアを創らないのだろう。
「ISのコアは完全なブラックボックスなんです。篠ノ之博士以外は誰もコアを創れないんです。」
「(....すまん、俺も創れるんだが...。)」
言ったら騒ぎになる...もしくは言っても信じられないので言わないが。
「しかし、篠ノ之博士は一定数以上のコアを創る事を拒絶しているんです。国家、企業、組織機関では割り振られたコアを使用して研究、開発訓練を行うしかない状況なんです。」
「本来ならば、専用機は国家、あるいは企業に所属した人間にしか与えられない。....が、お前の場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意される。理解できたか?」
「な、なんとなく...。」
オルコットは国家、俺たちは企業だな。...というか、男性操縦者のデータ収集って悪く言えばモルモットじゃ....。...まぁ、仕方ないか。
この後、篠ノ之が束の妹だというのが判明して一悶着あったが、千冬が無理矢理場を収めた。...発端も千冬があっさり妹だとばらしたからだけどな。
「.....はぁ....。」
「ユーリちゃん、元気ないな。」
食堂にて、昨日と同じ面子で食事しているとユーリちゃんが溜め息を吐いた。
「...ユーリ、件の子の事を随分と気に掛けてたから...。」
「いざ自分と同じような劣等感で苛まれている人を見ると、どうも引きずってしまうみたいで....。...どうにか、したいんですけど...。」
好きにしていいと言っても、何をすればいいのか分からないのだろう。
「.....一人では、いつか潰れる。」
「えっ....?」
唐突に呟いた俺の言葉に、ユーリちゃんが顔を上げる。
「...どんなに心が強くても、どんなに天才的な頭脳や能力を持っていても、一人だったらいつか潰れてしまう。」
「桜さん...?」
「....まぁ、一人だけで頑張るなって事だ。」
遠回し且つ、意味が分かりにくい言葉だったけど、ユーリちゃんは今ので自分がどうしたいのか気づけたみたいだ。
「...ありがとうございます。桜さん。」
「ん。後はユーリちゃん次第だ。」
「はい!」
そうこうして
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ