第五幕その十二
[8]前話 [2]次話
「変わった冒険になりそうだね」
「これまでは五人一緒だったけれど」
恵梨香は自分達んことをお話しました。
「それが別れてだから」
「そのことは珍しいよね」
「そうなのよね、だからね」
「不安だよね」
「いつも五人一緒だったから」
オズの国で、です。もっとも恵梨香達はオズの国にいなくてもいつも五人一緒に楽しく過ごしているのですが。
「それが、だから」
「そうだね、けれど心配はしないでね」
「皆がいるから」
「うん、僕にトロットにね」
臆病ライオンは恵梨香にお顔を向けてお話します。
「モジャボロさんもいるから」
「だからだね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「皆で力を合わせていこう」
「僕もね」
モジャボロも恵梨香に声をかけます。
「及ばずながらね」
「いえ、モジャボロさんもおられるなら」
「頼りになるかな」
「はい」
笑顔で答えるのでした。
「宜しくお願いします」
「そう言ってもらえると嬉しいね、僕も」
「まあ何はともあれね」
トロットが皆に笑顔で応えます。
「この旅も楽しみましょう」
「そうですね、これから」
「じゃあ目的地に行きましょう」
「これからね」
「ただね」
ここで、です。ふとです。
トロットはパーティーの皆にこうしたことを言いました。
「食べもののことだけれど」
「はい、そのことはですね」
「テーブル掛けを持ってるから」
そのトロットがです。
「これで朝昼晩に御飯を食べて食べましょう」
「そういえば冒険の間は」
「いつもテーブル掛けから出しているわね」
「そうですよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「そちらは安心してね。テントもあるから」
「冒険の間の心配はいらないですね」
「食べることと寝ることについては」
「そして飲むことについても」
「全部ですね」
「そうよ、安心してね」
そうだとお話してです、そうしてでした。
トロット達は皆で冒険にはじめました、食材にある場所に向かって。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ