第1章:平穏にさよなら
第25話「再会」
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共転生者なため、僕の事を訝しんでいるのだろう。
「(...今気にしてもしょうがない。魔法関連に首を突っ込んだ時点で、こいつらと関わる事は分かっていた事だしな。)」
織崎だって、成り行きで関わった事には何も言わないだろう。
「...こんな大人数だったら、広く場所を取らないとダメだね。」
「あー...空いてたらいいんだが...。」
屋上は広いとはいえ、その分生徒も結構いたりする。...大丈夫だろうか?
「...なんか、運よくちょうどいい感じに空いてたな。」
「そうだね。」
心配も杞憂に終わり、空いていた場所で皆で弁当を広げる。
「あれ...それ....。」
「ん?なのは、どうした?」
「...えっと、お父さんとお母さんが作ってたお弁当に似てるなって...。」
高町さんが僕らの弁当箱を見てそう言ってくる。
...織崎、いきなり睨むように見てくるのはやめろ。
「そりゃあ、今日の僕らのお弁当は、士郎さんに頼んだ奴だからなぁ...。」
「お父さんに?どうして?」
「あー...ちょっと色々あってな...。まぁ、なんで弁当を作ってもらったかって言うと、先日の件で家の食材がなくなってたのを忘れてた。買いに行く暇もなかったし。」
高町さんは弁当を作った理由には納得したものの、僕らと士郎さんの関係がまだ気になるようだ。...他の皆もだが。
「....士郎さん、僕らが二人暮らししているのを知ったら、養子になるよう勧めてきてね。...せめて、頼るだけにさせてほしいって事になって、今に至る訳。」
「...まぁ、優輝さんにも事情があるのよ。深く聞くのもやめときなさい、なのは。」
深く聞かれるのもアレだったので、アリサちゃんが止めてくれたのは素直に助かる。
「(...そろそろかやのひめの所に士郎さんが来てる頃か...。)」
昼なので、家にいるかやのひめ達の事を思い浮かべる。
....大丈夫かな...?
=かやのひめside=
「えっと...これがこうで、ここはこうやって...。」
「熱心だねー。」
優輝たちが学校...今での寺子屋に行ってる頃、私は必死に電子機器の使い方を覚えていた。
「これからこの家に住むもの。覚えておかないと大変でしょ。」
「それもそうだね。」
呑気に言っている薔薇姫も、同じように使い方を覚えている。
「優輝が紙に簡単な使い方を書いてくれてて助かったわ...。」
簡単な使い方だけで、詳しい使い方は説明書を読むように書かれてたけど。
―――ピンポーン
「えっと.
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