第1章:平穏にさよなら
第25話「再会」
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「おぉ!優輝、久しぶりだな!...と言っても、四日ぶりだが。」
一人の男子生徒が挨拶を返してくれる。
「あはは...。まぁ、休みを挟んだら久しぶりな気になるからね。」
「それにしても、今日はギリギリだったな。どうしたんだ?」
「いや...ちょっと油断しちゃってね。」
どういうことだ?と首を傾げる彼。そんな時、チャイムが鳴ったので僕は席に座る。
「(なんとか間に合ったか...よかった。)」
ふと辺りを見渡せば、普通に司さんもいた。...まぁ、司さんは以前にも魔法関連で休んだ事があっただろうしな。慣れてるんだろう。
...というか、今回遅れかけたのは僕らのドジだし。
「(...さて、授業について行けるだろうか?)」
前世の知識がある僕ならどうってことないかもしれないが、この学校は私立...しかも相当学力が高い。油断すればついて行けなくなるかもしれない。
「(...まぁ、そんなことなかったけどね。)」
どんなに学力が高くても所詮は小学校。前世で大学も卒業していた僕にはどうってことなかった。むしろなんでついて行けなくなるかもしれないと考えたのかと思ったぐらいだ。
...英語は危なげだったけど。...いや、復習みたいな感じで思い出したけどな?
「さてと...昼休みか。」
士郎さんから貰った弁当箱を見ながら呟く。
「...とりあえず、いつも通り緋雪の所に行くか。」
またいつものように階段で緋雪を待つ。
「私も一緒していいかな?」
「司さん?いいよ。」
拒む理由もないし、ここ数日でさらに親しくなった。だから別に構わない。
「お、お兄ちゃ〜ん!」
「お、緋雪...って、げ。」
走ってきた緋雪の後ろにいる人達を見て、思わずそんな声を上げてしまう。
「待ってよ緋雪ちゃん!置いてかないで〜!」
「な、なんかついてきたんだけど...。」
ついて来た人達...原作組+αのメンツに対し、緋雪がそう言った。
「あぁ、そういうことか....。」
せっかく魔法関連で関わりあったのだから、学校でも仲良くしたいとか、そんな考えなのだろう。織崎の魅了とか関係なしにそんな性格だろうし。
「す、すみません優輝さん。今回ばかりは...。」
「あー...いいよ。この際、皆で食べれば。」
元々緋雪と一緒に来ようとしていたらしいすずかちゃんが謝ってくる。見ればアリサちゃんも申し訳なさそうにしている。
「........。」
「(...他はいいんだが、こいつらはなぁ....。)」
織崎と天使が観察するようにこっちを見てくる。
二人
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