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ぶそうぐらし!
第12話「えんそく」
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ね。」

「イベント?お祭りみたいなの?」

「へー、入ってみようぜ?」

  悠里が一番誤魔化しやすい嘘を言う。胡桃もすぐさま話を合わせる。

「飛び込みで大丈夫かしら?」

「邪魔しなきゃ大丈夫だろ。」

「じゃ、怪しまれないようにそーっとだね。」

  そう言って由紀はゆっくりと歩き出す。

「...ええ。そーっと...そーっとね...。」

  皆でゆっくりと中に入っていく。

「...悠里、先生。」

「あら、ありがとう。」

  先生と悠里にライトを渡しておく。ライトがあった方がいいしな。胡桃は既に貸してあるし、俺ももう一つ持っている。由紀のは...ライトで遊びそうだからない。

「こっちだ...。」

  俺が先頭、胡桃が最後尾という配置で進んでいく。
  まずは、シャッターがあった店の中に一時的に避難する。

「....ちょっと待ってろ。」

「ああ...。」

  シャッターを閉めて、中に奴らがいないか探す。
  探してみると、数体いたので仕留めておく。

「.....よし、オーケーだ。適当に見て回ってもいいぞ。」

「サンキュ。....どこに行く気だ?」

「...地下だ。別に、食料を漁ってくるだけだからすぐ戻る。」

  シャッターを抜け、地下へと直行する。
  もちろん、奴らとは距離を取っているから気付かれることもない。

「....って、うわ...。」

  地下に行くと、結構な数の奴らがいた。異臭もやばい。

「しかもここ、生鮮食品ばっかかよ...。」

  どう考えても腐ってる。....缶詰とかはないのか?

「...っと、あったあった。」

  適度に奴らを薙ぎ倒しながら缶詰コーナーに辿り着き、入れれるだけ入れて行く。

「...予備の鞄、持ってきてよかったな。」

  相当な数を入れたので、既に鞄の容量がきつくなってきていた。
  なので、一度地下を後にし、車まで戻り、違う鞄に缶詰を入れておく。

「...よし、皆の下に戻るか。」

  皆のいるはずの店の方へと走る。
  少しすると、シャッターが閉まっている場所を見つける。...ここだな。

「皆、いるか?」

  軽くシャッターを叩き、声を掛ける。

「....戻って来たか。」

「ああ。」

  胡桃がシャッターを開け、俺は中に入る。

「地下はどうなっていた?」

「奴らで溢れかえっていたよ。臭いもヤバかったし、缶詰以外の食料はダメだろう。」

「そうか....その缶詰は?」

「車に置いてきた。」

  この短時間でか...。と驚く胡桃。

「あまり一階にはめぼしいものはないから、上に行きま
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