第八章 再会
第四話 タイムリミットまで
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居そうで、黒トリガーを最低1つはある国。
しかもその国は人手不足らしい」
「人手不足?」
「あぁ、戦えて指揮のできる戦闘員がいないとか。」
私は声をあげていた。誰かに止められた気もするが、気にしてられなかった。
「ちょっと、それって風間さん達はその戦力のために巻き込まれたと言うの!?
酷くない!?」
「敵に言えよ。俺は推測を言ったんだ。
わざわざ魂の共有者を分けたのは、そういうメリットがあるからだ。
自分に都合のいい性格の戦闘員を作れるからな。
指揮官で命令忠実な戦闘員を」
私たちは風間さんを見た。
小柄かつ高性能な風間さんなら敵に狙われても不思議じゃない。
菊地原はクセがあるから扱いにくいし、歌川は戦闘員としては風間さんに劣る。
「ムカつくわ!!潰してやる!!
あら?そうなると遠征にいくの?
シナリオ上、今いくのはまずくない?
最低限、今から一週間で帰らないと。」
「上が許可を下ろせば少人数で制圧できる規模だ。
最低でも上が許可を下ろせば、だがな。
上からしたら遠征に出るメリットはない。しかし、その国のトリガーまるごとと引き換えればいい。」
「悪いやつ・・・取引をするわけね?」
ひどい話だ。
奪えるかわからないトリガーを取引に使用しようとするなんて・・・
失敗したらただのバカじゃないか。
それを理解していてやるなら尚更バカだ。
「ぼくもいくよ。巻き込んだやつらの顔を上から眺めたいし」
「城戸司令官の説得は俺がする。急ぐなら、出発は明日だな。
歌川はどうする」
「当然行きます。風間隊は揃って風間隊ですから。
だろ、菊地原」
菊地原の面倒くさそうな生返事に、風間さんの真顔。歌川は爽やかに押し通す。
三人して行く気満々だ。
まだ誰も説得をしていないんだが。
私は仕方なく作戦室をあとにした。
方針が決まればやることは一つだ。
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