暁 〜小説投稿サイト〜
彼に似た星空
11.小川攻防戦。そして犯罪者・鈴谷。
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ていない。

「鈴谷〜……さすがにそれははしたないわよ〜……」
「ぇえ〜いいじゃん店員さんも女の人なんだから〜……あづー……」

 店員が、己の股を涼しい風で冷やす鈴谷を見て、冷や汗を垂らして苦笑いしているのがよくわかった。だがそこは相手も接客のプロ。すぐに表情に戻し、私たちに話しかけてきた。

「いらっしゃいませ。お探しの服はありますか?」
「この子たちに合う浴衣を買いに来たネ!」
「かしこまりました。……ひょっとして、今晩の花火の時に着ていくおつもりですか?」
「That's Right! そのとおりデース!!」
「では急いだ方がよろしいですね! 失礼ですが、お名前をお伺いしてよろしいですか?」
「ワタシは金剛デース!」
「霧島です」
「鈴谷だよ〜!」
「かしこまりました。では鈴谷様と霧島様はこちらへ。ご希望のお色とかはお決まりですか?」
「私はどちらかというとちょっと渋めというか古風というか……」
「鈴谷はかわいいのがいいな〜〜!」

 私は浴衣は買わないため、二人が物色中はヒマになる。先ほどまで炎天下の外を歩いていたため、鈴谷ではないが私もひどく暑く、体も熱を持ち、汗をかいている。とりあえずは涼みながら、二人がどんな浴衣を選ぶことになるのか、眺めることにした。
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