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ロックマンゼロ〜救世主達〜
第19話 ダークエルフ
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封印されていたダークエルフの半分を復活させてしまった。

エックスの様子から、自分が長い間守ってきたダークエルフの封印の半分を解かれたことを嘆き、それを阻止出来なかった自分を責めているように見えた。

「ダーク…エルフか」

「すまない…彼の心には…僕の声が届かなかったようだ…。」

エルピスを説得しようとしたが、絶望と狂気に囚われたエルピスを止めることは出来なかった。

「エックスのせいじゃないよ!そんなに自分を責めないで…エルピス…絶対に許さないんだから!!」

エルピスに対しての怒りを抑えきれない様子のルイン。

「ごめん…しかし…彼女は…ダークエルフと呼ばれている、可哀想な彼女は…まだ…完全に目覚めていない。僕が…最後の力を振り絞って…目覚めぬようにしているんだ…お願いだ、ゼロ…ルイン…。今すぐ、ネオ・アルカディアに来てくれないか…そして彼を止めてくれ。頼む…ゼロ、ルイン…」

それだけ言うと、エックスはレジスタンスベースを去った。

少しでもダークエルフを抑えるために。

「シエル。今すぐ俺達を転送しろ」

「ネオ・アルカディア内部へは、直接転送出来ないけど………正面ゲートの前にだったら…何とか…でも…」

「お願いシエル!このままだとエックスがエルピスに……私をネオ・アルカディアに転送してよ!!」

「心配するな…俺達に…任せろ」

ルインは急いでトランスサーバーに入り、ゼロもシエルにそう言うと、トランスサーバーに入る。

「転送準備完了…転送!!」

転送の光に包まれ、ゼロとルインはネオ・アルカディアの正面ゲート前に転送された。

「ゼロ…ルイン…」

エックスをエルピスから守るために、ゼロとルインは危険を承知でネオ・アルカディアのユグドラシルへ向かう。

戦えないシエルはそんなゼロとルインをただ見送るしか出来ない。
どうか無事に帰ってきて欲しい。

ゼロもルインも。

シエルは二人の生還を祈った。
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