第19話 ダークエルフ
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
封印されていたダークエルフの半分を復活させてしまった。
エックスの様子から、自分が長い間守ってきたダークエルフの封印の半分を解かれたことを嘆き、それを阻止出来なかった自分を責めているように見えた。
「ダーク…エルフか」
「すまない…彼の心には…僕の声が届かなかったようだ…。」
エルピスを説得しようとしたが、絶望と狂気に囚われたエルピスを止めることは出来なかった。
「エックスのせいじゃないよ!そんなに自分を責めないで…エルピス…絶対に許さないんだから!!」
エルピスに対しての怒りを抑えきれない様子のルイン。
「ごめん…しかし…彼女は…ダークエルフと呼ばれている、可哀想な彼女は…まだ…完全に目覚めていない。僕が…最後の力を振り絞って…目覚めぬようにしているんだ…お願いだ、ゼロ…ルイン…。今すぐ、ネオ・アルカディアに来てくれないか…そして彼を止めてくれ。頼む…ゼロ、ルイン…」
それだけ言うと、エックスはレジスタンスベースを去った。
少しでもダークエルフを抑えるために。
「シエル。今すぐ俺達を転送しろ」
「ネオ・アルカディア内部へは、直接転送出来ないけど………正面ゲートの前にだったら…何とか…でも…」
「お願いシエル!このままだとエックスがエルピスに……私をネオ・アルカディアに転送してよ!!」
「心配するな…俺達に…任せろ」
ルインは急いでトランスサーバーに入り、ゼロもシエルにそう言うと、トランスサーバーに入る。
「転送準備完了…転送!!」
転送の光に包まれ、ゼロとルインはネオ・アルカディアの正面ゲート前に転送された。
「ゼロ…ルイン…」
エックスをエルピスから守るために、ゼロとルインは危険を承知でネオ・アルカディアのユグドラシルへ向かう。
戦えないシエルはそんなゼロとルインをただ見送るしか出来ない。
どうか無事に帰ってきて欲しい。
ゼロもルインも。
シエルは二人の生還を祈った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ