168
[8]前話 [2]次話
山里の
吹雪し冬の
誰故に
乱れ散りなば
われならなくに
この山里の冬は、時に吹雪いて前も見えなくなる…。
私の心も時に…吹雪のように乱れ散り、不安になることもしばしば…。
どうしてこうも私の心は乱れてしまうのだろう?
あぁ…それは彼を想う故に…。
冬の空の
誰ぞ想いし
恋し君を
想いてや眺む
有明の月
夜明けの冷たい冬の空…見上げて想うのは、彼のことばかり…。
彼は…一体誰を想っているのだろう…。私のことを…ほんの少しでも考えてくれはしないだろうか…。
そんなことを思いながら、ふと視線を変えると…朝陽の中に淡い月が見えていた…。
あの月を…もしかしたら彼は私と同じように見ているのだろうか…?
そんなあり得もしないことを思い、小さな溜め息を洩らした…。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ