マブラヴ
1207話
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浮かべるビル。
実際バジュラがこのマブラヴ世界の地球に向かって襲い掛かってきていれば、ろくな抵抗も出来ないままに人類は滅んでいただろうしな。
もっとも、バジュラの場合は意思疎通さえ出来ればそれなりに友好的な存在だ。
それは、マクロス世界のランカが証明している。
……まぁ、意思疎通するのが難しいというのもあるんだが。
普通はバジュラの外見を考えると、宇宙怪獣って認識する。
「それはともかくとしてだ。俺が行っていた世界に関しては……そうだな、どちらかと言えばファンタジー系と言ってもいいだろうな。アーサー王の伝説とか、クー・フーリンとか知ってるだろ? そいつらと戦うような世界だった」
「……それは、凄いな」
「だろう? 中にはヘラクレスとかもいたぞ。勿論その戦いで俺が勝ったんだけどな。ちなみに、これが戦利品のようなものだ」
このマブラヴ世界でアメリカという国の大統領をやっているビルの驚く表情が面白く、ついついサービスしたくなって、空間倉庫からゲイ・ボルクを取り出す。
いきなり俺が槍を手にしたからだろう。扉の側にいたSPが緊張した表情を浮かべる。
まぁ、普通護衛対象の側に槍を手にしている人物がいればそうなるか。
「この赤い槍は?」
「ゲイ・ボルク。クー・フーリンの持っている槍と言えば分かりやすいか?」
「これが……ゲイ・ボルク。アクセル、ちょっと触ってもいいかい?」
意外とこういうのが好きなのか、ビルの視線が俺の持っているゲイ・ボルクに釘付けになっていた。
「まぁ、触るくらいなら構わないけど、宝具って言われているだけあって刃はかなり鋭い。手を切らないようにな」
そう告げ、手に持っていたゲイ・ボルクをテーブルの上へと置く。
ビルが最初に手を伸ばしたのは、俺の言葉を聞いていたのか穂先ではなく柄の部分。
そっと手を伸ばし、赤い柄へと触れる。
そのまま持ち上げるが、槍というのは当然それなりの重量がある。
更に言えば、ゲイ・ボルクの場合は普通の金属ではなく何らかの不思議金属で出来ている筈であり、その重量もなかなかのものだ。
それだけに、持ち上げる事は出来たが、それを自由に振り回させるかと言われれば……答えは否だった。
「ぬぅ、これが伝説の武器の重み、か」
「さっきも言ったけど、宝具な」
「宝具?」
「ああ。その英雄を象徴する武器だ。例えばさっきの例で言うと、アーサー王だとエクスカリバーとかな」
「ほう」
まぁ、アーサー王が実は女で腹ぺこ王だったなんて事は全く想像出来ないんだろうが。
そもそも、アーサー王が女というのはFate世界だけだろうし。
「ちなみに、アメリカの英雄だとすればどういう人がいるのかな?」
ゲイ・ボルクから手を離して尋ねてく
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