マブラヴ
1207話
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それなら通信でも出来る話だし」
「まぁ、確かにそれは否定しない。ただ、それもあったってのは事実だぞ」
「ああ、分かってるよ。アクセルは何だかんだで面倒見がいいから」
面倒見がいい、ねぇ。いや、確かに現在はシャドウミラーがこのマブラヴ世界の面倒を見ていると考えれば、それ程おかしい話じゃないのか?
ただ傍から見れば、ビルは俺より大分年齢が上に見える。それで面倒見がいいってのは、色々と問題があるような、ないような。
いや、まぁ、いいか。
「じゃあ、本題に入るか。……火星のハイヴ攻略の件だ。ソ連を始めとした幾つかの国が反対するようになったって聞いてるが、その辺をどうにか抑えられるか? まぁ、月じゃなくて火星を攻略するんだから、正確には地球でああだこうだと言われても全く構わないんだが、後でまた問題になったりしたら面倒だからな。一応国連の決議としてシャドウミラーが火星を攻撃するのは全く何の問題もないという風にしておきたい」
「なるほど、その件か。確かに国連としての意思を統一しておかないと、後で馬鹿な事を言う奴が出てくるかもしれないな」
俺とビルの脳裏を過ぎったのは、ソ連……以外にも色々とお騒がせな騒動を巻き起こす某国が所属している大東亜連合。
調べてみたら、俺がいない1年の間にも色々と問題を起こしていたのだから何とも言えない。
BETAによって追い詰められていればそんな馬鹿をやるような余裕もなかったんだろうが、なまじ地球ではBETAに対して人類が優勢な為にそんな馬鹿をやる余裕がある。
特に被害を被っているのが日本で、その日本と友好関係にあるシャドウミラーの方にも飛び火しそうになった事が何件かあった。
その結果、大東亜連合に所属している他の国々が毎回のように騒動を収める為に走り回っているのだが。
何と言うか、獅子身中の虫?
ご苦労さんってことで、支援物資を送りたくなる。
……もしかして、最初からそれを狙っているのか? だとすれば、意外と侮れない。
「ま、ともあれ近い内に火星の攻略は行う予定だから、それまでに国連の意見を纏めておいてくれると助かるな」
「ああ、その辺は任せておいて欲しい。こちらの世界としても利益のある事だから、十分にやらせて貰うよ」
ビルがそう確約し、それで本題は終わって世間話へと移っていく。
「それで、この1年アクセルが行っていた世界というのは、どういう世界なのか聞いてもいいかな? やはりBETAはいなかったと?」
「そうだな。……そもそも、BETAがいるのは多分この世界だけだぞ。まぁ、その代わり他の世界にはBETAよりも厄介な敵だったり、宇宙生物だったりがいるし。特にマクロス世界のバジュラなんて、BETAの上位互換的な存在だ」
その言葉に、心底嫌そうな表情を
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