マブラヴ
1207話
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純に俺達との関係がある為だ。
けど俺達は、別にアメリカに拘る必要がない。
今アメリカを他の国と同様に扱っているのは、あくまでも国力が1位だからという理由でしかない。
もしこっちがその気になれば、すぐにでも他の国に乗り換える事が可能なのだから。
ビルとしても、それが理解出来ているからこそ選挙協力にシャドウミラーの名前を使ったりしたのだろう。
その結果が、ビルの圧勝。
……考えようによっては、実はビルはアメリカという国を救ったと言えるのかもしれないな。
まぁ、その功績が表に出るかどうかは微妙だが。
「MSか。お前達もそれなりに解析は進んでいるんだろう? けど、全ての解析を終えた訳じゃない。今、ここで無理をする必要があるのか?」
「当然だろう? EUのタイフーンはシャドウミラーの技術が一部採り入れられており、他の戦術機に比べると高い性能を誇っている。そして、日本の武御雷だ。あの機体はMSの技術を本格的に採り入れられている機体であり、現行の戦術機としてあの機体は他を隔絶していると言ってもいい。……正直、うちのF-22と比べても性能は比べものにならないよ」
「まぁ、飛鳥計画は随分と崇継も力を入れていたからな。一度は殆ど決まっていた設計を大幅に修正したせいで、結果的にここまで機体の完成が延びたってだけはある」
半サーヴァントならぬ、半MSとでも呼ぶべきその性能は、このマブラヴ世界の住人が開発したにしては非常に高い。
……まぁ、コストパフォーマンスが色々と物凄い事になってるんだけどな。
元々飛鳥計画で開発していた機体にしても、他の戦術機よりもかなり高価な代物だった。
だが、そこに更にMSからの流用技術が……つまり、このマブラヴ世界よりも高い技術で生み出されたものが流用されているのだ。
当然それを作り出すのは非常に手間が掛かり、結局は当初のTSF-TYPE00の1.7倍程のコスト増となっている。
日本の高い国力と技術力をもってしても、1年で50機作れるかどうかといったところだというのを考えれば、TSF-TYPE00がどれ程高価な代物なのかが分かるだろう。
それでも日本に提供したストライクダガーに比べると全体的な性能が劣っているのは、技術力の差を思えばしょうがないんだが。
「アメリカにだってMSは提供してるんだから、地道に技術解析を行っていけばいいんじゃないのか?」
「確かにそうなんだけどね。実際、その辺を面倒だと思う者も多いんだよ」
楽して利益を得ようってのは、色々とどうかと思うが。
そんな俺の視線に気が付いたのか、ビルは視線を逸らして口を開く。
「ところでだ。そろそろ本題に入って貰ってもいいかな? アクセルも、まさか本当に私の大統領再任祝いをしに来てくれたって訳じゃないんだろ?
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