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ボカロ☆ロマンス
第2話 マスターに惚れた日
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アンドロイドじゃない…
その現実は私の胸をなんだか強く締め付けます…何故でしょうか…

「完璧でなければ捨てられる…」

悲しいけどそれがアンドロイドの宿命。マスターの支えになれず、寧ろ足を引っ張るようなアンドロイドではマスターに捨てられる…

「そんなマスターこっちから見限っちまえよ。」
「??」

私がもの思いにふけっていると私の後ろには3人ほどの成人男性がいました。
この感じは私を初めて取り出した時のマスターみたいな
嫌な予感がする…
その予感は残念ながら当たったわけで。
私は抵抗する間もなく、3人の男に拘束されそして…





…強??されました。





アンドロイドなのに、胸とかはしっかりあって。犯される所だけはしっかりあって。私…心は女子高生なのに…
苦しい…悔しい…涙が出てきた…助けて…助けて…
恥ずかしながらそんなことしか頭に浮かばなくて。

私はここに居ない人の名前を叫ぶ。

聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさで

呼んでも来るはずのないその人の名前を

私が助けなくてはならないその人の名前を




…助けてマスター












「助けてマスター??」
「くひゃひゃひゃwww」
「傑作だなぁこりゃあ。余計に唆られる。」
「それ以上そいつに触れない方がいいぜ。」
「なんだと?」
「さっさと放せよ。」バゴォン??・蹴りを入れた音
「なんだ貴様…??」バタン・倒れる音
「覚えときな。俺の名前は…」
「那覇大輝だ。」





「大丈夫だったかミク?」
「大丈夫じゃないです…」
「だよな。」

驚いたことにマスターは私の為に闘ってくれました。完璧ではないアンドロイドの為に。
意外だったのはマスターの強さ。てっきり唯の優男だと思ったら大の男3人を1分で蹴散らすなんて…

「昔から親父の妹夫婦から体罰を受けてたからな。」
「その過程で最低限の護身術は身につけた。」
「…また私の心境漏れてましたか?」
「…まぁな。」

私やっぱり駄目ですね。恥ずかしいです。
でも、私は静かにマスターに身を任せました。最初マスターは驚いたようでしたが、私の気持ちを汲んだのかマスターは私を静かに抱きしめてくれて。なんだか今日1日の嫌なこととか全部溶けていってしまいそうで。

「そのまま溶けても大丈夫。」
「例えお前が完璧じゃなくても…」
「別に捨てたりしないから。」

マスターは静かにつぶやいた。

続く





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