『VS』
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茉莉花先輩と愛花サンがトラブった。
学校終わり、茉莉花先輩が来てくれた。
茉莉花先輩は陰口や悪口を言うのも聞くのも嫌な性格。
でも、愛花サンに対する愚痴をいっぱい吐き出した。
金廻りの良さの理由が解ったらしい。
愛花サンは、愛人契約や援助交際をしてるらしい。
で、薬も、またやり出したらしい。
更に、茉莉花先輩と別れたサムライと隠れて付き合ってたらしい。
さすがに頭キて、縁切るって。
確かに、茉莉花先輩が愛花サンを許したのは薬のせいだったからって理由。
其れを今度は自分の意志で薬に手を出して、サムライにも手を出したって聞いたらキレるよなぁ。
サムライは誘惑に負けて茉莉花先輩を裏切った。
愛花サンも金や薬や男の誘惑に負けたって事。
茉莉花先輩の怒りは解る。
翌日の学校終わり、愛花サンが来た。
茉莉花先輩から何か聞いてないかって。
零は、愛花サンの本心が知りたかったから質問には応えず、誤魔化した。
何があったんか聞いてみた。
『全部あたしが悪いんよ。お金欲しいから愛人契約したり援助したり』
『其れってツラく無い?零は養父に玩具にされ続けてるけど、殺したいくらいツライよ!!』
『...ごめん、そぉやんね。あたしは金貰ってヤッてる事やから平気』
『...そぉなんや...そっか...で?なんで茉莉花先輩?』
『......』
『零には言えん内容?』
『いや、いつかバレる事...茉莉花先輩がサムライと別れたやん?で、今あたしがサムライと付き合ってる』
ばつが悪そうに俯いたまま言う。
『本気で好きなん?それとも前ヤッた流れ?茉莉花先輩と別れたけんってサムライが言うてきた?流されてる?無理矢理ちゃう?』
『ちゃうんよっ!ちゃう...流されたとか無理矢理とかじゃ無くて、実は、茉莉花がサムライと付き合う前からサムライに憧れてたんよ』
『それ茉莉花先輩知ってる?』
首を横に振る愛花サン。
...そっか...愛花サンは、茉莉花先輩とサムライが付き合う前から、サムライの事好きやったんや。
もしかしてズット複雑やったんかな...。
それでも、茉莉花先輩を純粋に慕ってたのは真実。
これを聞いた零は複雑だった。
恋愛は、いまいち解らんけど...ズット憧れてた人が親しい人の恋人だと辛いんかな?
茉莉花先輩は何も知らんのよなぁ。
言うべきか否か。
言い訳として聞こえるか本心だと信じてくれるか。
他人の零が代弁すべきじゃないと思った。
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